22時から23時に就寝するトゥットゥはもちろん朝寝坊だ。7時過ぎにたたき起こすことになる。そのため朝食時、一人でテーブルにポツンと残されることが多い。父は朝食を済ませトイレやら身支度やらに大忙し。母も弁当作りと洗濯と支度に大忙し。私は常に視界に入れて、都度声をかけるのだが、その日はぼんやり宙を見たまま食べようとしなかった。私は申し訳ないなと思いつつ朝の準備があるので仕方ないと割り切った。
朝支度の終わったジェイジェイは自分だけ居間のソファーに寝転んでスマフォで英会話の番組を見始めた。少し苛立った。そんな時間あるならトゥットゥの朝食に付き合ってやれよ。ジェイジェイが立ち上がったのを見計らって私はイライラを抑えてお願いした。
「トゥットゥの側にいてあげて」。
彼はすぐに腰を上げて食卓にやってきた。
しかしトゥットゥは堅く口を結んで下を向いた。ジェイジェイが朝ごはんを匙で食べさせようとした。彼女はキレた。
「いらないツ! お母さんがいいッ!」
朝、家事で忙しい私に代わりジェイジェイがトゥットゥの側にいてくれれば解決するのだとばかり思っていた。そうではないのだ。寝かしつけもそうだ。ジェイジェイとは寝かしつけ時にベッドの上で仲良く遊ぶが、私がいれば私を必ず呼んだ。私が来ないものならメソメソ泣き続けた。
食べる、寝るは0歳の頃からお母さんと一緒だったもんね。ごめんよ。
保育園出発までの残り10分。ようやく私が席について朝食を食べ始める。トゥットゥに
「お拗ねちゃんだったの(拗ねたの)?」と尋ねた。
ぼそっと
「お拗ねちゃんだったの。」
と言葉が返ってきた。
トゥットゥはぼそぼそ食べ始めた。そして徐々に食べるスピードを上げ、猛烈に追い上げて完食。
せめてあと20分早起きするだけで解決するんだよね。娘のために早起きしよう。