夏休み。ジェイジェイと出会ってから毎年海の日の連休を使って歴史旅行をしていた。第1回目は川中島の合戦巡り、第2回目は甲府、諏訪。結局武田信玄ゆかりの地めぐりじゃないかということであるが、ジェイジェイが好きなのだから仕方ない。私が歴史旅行をするなら、確実に古墳、奈良、平安初期がターゲットになるところだが。
去年はトゥットゥが小さかったので夏旅行はお預け。さて今年はとなったとき、歴史旅行をして喜ぶのは我々大人だけで、しかも暑い中トゥットゥを連れまわしても彼女が大変であることはもちろん、自分たちも機動力が落ちて満足に史跡を巡れないことは目に見えていた。だったらトゥットゥが少しでも楽しそうに振舞える場所を選ぼうではないか。そんな暗黙の了解が夫婦の間にあって、あっと言うまに千葉・南房総のマザー牧場と鴨川シーワールドに行き先が決まった。
ジェイジェイは、「るるぶ千葉 房総'14」を買って読むことで次のようなシーンを思い描いていた。マザー牧場でアヒルの行進に巻き込まれるトゥットゥ、羊にもまれるトゥットゥ。海水浴場で波打ち際で波と戯れるトゥットゥ、鴨川シーワールドでシャチのショーに目をキラキラさせるトゥットゥ。トゥットゥのためといいながら、その実、そういう可愛い子の姿を見たいという親の都合のいっぱいの旅行だなあと思った。でも、親も行きたい場所を諦めているわけだし、これくらいは許されるかなと思った。自分たちに甘い親である。
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さて、今回の旅行にはトゥットゥの正真正銘の初体験、そして実質初体験がたくさんあった。時間順に反応を書いていこうと思う。
○自動車 & チャイルドシート
2013年11月の実家帰りの際に萩への小旅行え2時間乗車を体験しているが、物事や状況がある程度わかるようになった現在のトゥットゥにチャイルドシートでの車移動は耐えられるのか、そもそも乗せた瞬間から愚図るのではないかという心配があった。
25日(金)の朝7時にレンタカーを借り、家を出発。あっさりとチャイルドシート固定クリア。車が出発しても「ふーん」くらいの表情をしていた。この旅行前に体調を崩し食欲がめっきり落ちていたのは前の日記に書いたとおりであるが、試しにクリームパンを渡すともくもくと食べていた。体調の戻った証である。この後、帰りの海ほたるでの事故渋滞で1時間乗車が延びた際に長時間乗車で愚図ったくらいで、特に問題なく移動できた。
○海と船と浪打際
海は初めてではない。見たことがある海といえば、2013年6月、11月に私の実家に帰ったとき車の窓越しに見た瀬戸内海だ。しかし私たちも海として見せたわけでもなく、彼女の認識力も低かったため、実質今回が海の体験となるのではないだろうか。
25日(金)朝8時半頃、海ほたるに到着。海ほたるの室内ベンチに座り、ガラス窓の外の穏やかな海と行き交う船を眺めた。なにか不思議なものが海に浮かんでいるが「ふねだよー。」と行ってもいまいちそれが何なのかわからない様子だった。それよりも羽田空港に向かう飛行機が頻繁に頭上を通るため、それが嬉しいようで「ごー(飛行機の音)」と空を指さしていた。成田に近いサチ母の家で仕込まれただけのことはある。
明けて26日(土)10時頃、旅館から程近い内浦海水浴場に行った。泳ぐつもりはなく、波打ち際を少し歩かせるつもりだった。しかし打ち寄せる波が怖いのか、足が沈んでいく砂地が怖いのか、よくわからないが、すぐに抱っこをせがんだ。潮溜まりにも連れていってヤドカリや小魚などを見せたが、よちより歩くのがやっとでバランスの悪いトゥットゥにとっては足場が悪い潮溜まりは興味を持ってゆっくり場所ではないようで、ペットボトルを振り回していた。難易度が高かったか…。
蛇足だが、私は小さい頃は何度か海水浴に行って楽しんだ記憶があるが、大人になって暑いのが苦手なのと日に焼けるのが嫌なので絶対に海に行くもんかと思っていた。しかし子供がいるならば体験させてやりたい、仕方ないと思い、今回足を運んだ。あんなに嫌だと思っていた海が大丈夫かもしれないと思った。というのも暑い砂浜にシートを引いて日傘をさしていたのだが、暑さに耐えることができたからだ。水気を含んだ海風はひんやりと涼しい。また時々海に足を浸すことで体の感じる暑さが引いた。今度は水着を持ってこよう。前向きな気持ちになれた。
○牧場の動物
2013年9月に家族で上野動物園に行った。その時トゥットゥは動物がなんたるかちっともわかった節はなかった。近所で犬や猫を見かけることがあって、最近ようやく指を指して「わんわん」「ねこ」と言うようになった。しかし触ったことはない。絵本やぬいぐるみで「くまー」「パンダ」を知るようになったが、実物は何かはもちろん知らない。というわけで生の動物とふれあった時の反応が夫婦共々一番楽しみだった。
25日(金)10時頃マザー牧場に到着。すぐにジェイジェイが楽しみにしていたあひるの大行進に参加。しかし観客は柵沿いのベンチに座らされ、動き回るあひるを見るのみ。サービスとしてベンチ付近にえさが撒かれてあひるが群がるのだが、トゥットゥはジェイジェイに抱っこされたまま降りようとしなかった。いい絵の写真が取れず残念。それよりも彼女は自分の愛するお風呂の友・ガー子とそっくりということで、「あひるの大行進」というあひる型の看板に興味を示し、しきりと「ガー子、ガー子」と言っていた。ガー子似の看板から離れて10時10分のマザーファームツアーに行こうとすると泣き始めた。そんなに好きなのか・・・。
泣きべそトゥットゥをバスに乗せてマザーファームツアーに出発。牧場に着くと大きなトラクターに引かれたワゴンに乗り換えてツアーに出発。その頃には機嫌は治っていた。メインはここで行う羊の餌やりだ。これこそがジェイジェイの期待した絵である。羊とはいえ自分と同じくらいの背丈の動物が餌を求めて押し寄せることを考えると怖くて泣き出すのではないかと心配したが、意外や意外、羊にまみれても平然とするトゥットゥ。果敢にドッグフードに似た餌を私の手から奪い取って羊にやろうとしていた。ジェイジェイお父さん大満足。
この流れから馬エリアに行って馬の餌やりも体験してみたのだが、怖がる風もなく馬と顔を近づけて人参をやった。「すごいねー」と両親で褒めると自分で手を叩いて自分を褒めていた。動物に強いということはよくわかった。
○旅館と風呂
25日(金)16時頃に到着した旅館は小湊の三水という旅館。小さな子供の宿泊プランがある旅館にしてほしいとジェイジェイにお願いしたところ、こちらに宿泊が決まった。以前友人と鴨川に遊びにきたときにお昼を食べた小さなレストランのある旅館と確信を持ったのは、中に入ってウェルカムドリンクを頂いたときだった。「あの角の席に座ったことがある!海鮮丼を食べた!」と思い出がよみがえってきた。確かあの時の旅行は友人が凝っていた風水の吉方位のお水取りで、目的は良縁祈願だったなあ。その旅館に夫と子供と来ようとは…。あの時の旅行の効果があったかもしれないと思った。
涼しげな雰囲気を出そうとわざと薄暗くしているレストランでトゥットゥは今まで見たことないような不安そうな顔をした。サチ母の家でのお泊り、山口の私の実家でのお泊り、兵庫の祖母の家でのお泊り、平泉の大叔母の家でのお泊り…とかなりのお泊りを体験してきたはずだが、それは全て迎え入れてくれたのが親類だった。迎え入れられる私たちの雰囲気も違ったのだろう。ウェルカムドリンクで大好きな100%オレンジジュースとアンパンマンのおやつまでもらったにも関わらず、表情は硬いままだった。
子供用宿泊プランということで、部屋に通されると子供用の小さな椅子が置かれていて、トゥットゥまできちんとお客さん扱いされていることが嬉しかった。貸切風呂では子供用の玩具がたくさん用意されていた。夕食も朝食も子供のご飯が進むようにとふりかけが必ずついていた。旅館の建物が新しいわけでもないし、部屋が広く快適であるわけでもないし、目の前が漁港であるため部屋の窓からの景色に風情があるわけでもない。しかし小さな心遣いがたくさんあり、今回の子供連れの滞在は快適に過ごすことができた。
しかし当のトゥットゥはと言うと、最初のレストランは序の口で、お風呂がどうしてもダメだった。貸切風呂を40分間占有して入ったのだが、家の風呂と雰囲気が違うせいか、もしかするとお湯が少し熱かったのか、浸からせようとすると身をくねって嫌がった。ガー子の親戚のようなアヒルの玩具はあったが、それではトゥットゥの気は紛れなかった。私なしでサチ母の家でのお泊りもできるくらいなので、別環境でも大丈夫だと思っていたが、そう簡単にはいかないということがわかった。
旅館の目の前は日蓮上人ゆかりの誕生寺という大きな寺がある。私たちは25日(金)の夕方と、26日(土)の朝、お寺に足を運び境内を散策した。トゥットゥは入り口の総門から本堂まで階段も含めて全て自分で歩ききった。大いなる成長である。
○水辺の動物
26日(土)12時過ぎ、鴨川シーワールド着。鴨川に住む私の友人とシーワールド近くのホテルで待ち合わせ。彼女に半額優待券をもらい、ジェイジェイとトゥットゥは先にシーワールドに。私と彼女は1時間ばかり再会のおしゃべり。私は以前鴨川シーワールドに遊びにきたことがあり、ある程度どんなことが楽しめるか知っていたので、ジェイジェイに予め伝えておく。二人は私を待つ間、シャチとイルカのショーを見ると言っていた。
鴨川の友人は昔のクラブ(ハウスミュージック)仲間で、約月1回夜な夜な一緒に踊り明かしていた青春の友である。出会いの場からして音楽の趣味が一緒ということと、お互いに堅い職業で堅実に働いているところで価値観が合い、クラブ明けのファミレスなどでいろんなガールズトークをした。クラブに行かなくなっても細く長く連絡を取り合っている仲である。近況報告程度ではあるが、久しぶりに独身時代の友人と話すことができてリフレッシュできた。このような時間をくれたジェイジェイには感謝している。
さて私がおしゃべりをしている間、シャチのショーを見て、イルカのショーを見たトゥットゥであるが、反応はいまいちだったようである。ジェイジェイが水しぶきがかかるのを避けて遠くに座ったということもあるが、トゥットゥにとってはあの生き物が何かがまずよくわからない。私が合流してからセイウチの餌やりを一緒に見たが、そちらの反応もいまいちだった。そういえば海洋動物は絵本でもぬいぐるみでも一切教えていなかった。おそらく私たち大人で体験するところの初めて聞くクラシックのような感じだろう。CMでテーマフレーズだけでも触れておけば食いつきがよかったろうに。
そうはいってもクーラーの効いた館内で水槽の底が見える部屋に行き、ガラス越しに見ているとイルカが寄ってきてくれて、トゥットゥは不思議そうにずーっと見ていた。ペンギンの部屋の前を通った時「ペンギンだよ。」とジェイジェイが教えると「ペンギン」と発音をしていた。
帰りは何か記念にと思って、トゥットゥ用にクマノミのビーチボールを買った。そして従兄弟のター君にはシャチのぬいぐるみを買った。さあ、家に帰ったら海洋動物を教えようか。
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夏が苦手、どこにも行かないと公言して憚らない私ではあるが、今まではジェイジェイのために夏の旅行に付き合った。今回はトゥットゥのために日陰の少ない牧場や海にも行った。よくよく考えると夏の音楽フェスには計5回行っている(フジロック、ディスカバリー×2、サマーソニック×2)。それをジェイジェイに言うと「そういう人は夏が苦手とは言わないんだよ。」だそうである。そうなのかなあ。
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トゥットゥへの気付き
様子
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土曜日の朝で病院からもらった薬は終了。まだ鼻水が出ている。鴨川シーワールドの写真は鼻水写真が多い。
鴨川でビーチサンダルを履くためにラメ入りのペディキュアを塗った。その爪を見たトゥットゥは「ピカピカ」と言う。ラメは電気の光と同じなのね。かわいい。 |
体調
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先週は病気でほとんどご飯が食べられなかったせいでお通じなし。鴨川シーワールドから帰ってきた夕方、機嫌が悪く泣いていると思ったら、どうやらお腹が痛かったらしく、下痢気味なうんちを出してしてすっきりした顔をしていた。
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食事
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鴨川シーワールドから帰ってきた日の夜、ものすごい勢いで冷やし中華を食べた。病気が治った証拠。
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