7月4日、保育園夏祭り本番。私は父母会役員なので、2時間前にスタンバイ。トゥットゥはジェイジェイと、招待したサチ母、そしてエミィさんと参加のため、心置きなく家に残して出発した。
私たちのクラスの出し物はガムテープの粘着面を使ったストライクボードだ。保育園のある教室を借り、机と椅子を片付けて、設置場所を確保。他メンバーの手本となるよう先陣を切って5月末に作ったストライクボードを固定するため、保育園から借りた粘土をつめこみ、いったん準備完了。その後、授乳のため遅れてきたメンバーが持ってきた景品の駄菓子・うまい棒をセッティング。あとは来場を待つのみとなった。
遅れてきたメンバーのお母さんが、準備の時点から子供たちを連れてきていた。仕事の都合でお父さんに面倒を見てもらえないのだから仕方ない。小学校3年生のお姉ちゃん、トゥットゥと同じクラスの2歳の女の子Nちゃん、そして抱っこしている0歳の女の子。三姉妹! 2歳の女の子はお姉ちゃんと遊んで待っているとはいえ。その状況にすぐに飽きてしまったようで、「ママー、ママー!」と泣いた。終いには
「ママのバカー。ブスー。デブー!」
「お前のほうこそバーカ、ブス、デブっていうんだよ。もうッ!」
「うああああああん(泣)」
「ああッうるさい。お姉ちゃんッ、向こうに連れていって!」
なんという応酬。うちのトゥットゥとの会話には登場しない言葉である。でも子供もお母さんも一生懸命だ。その必死さがなんだか微笑ましくなった。そしてお母さんから命令されてからのお姉ちゃんの素早い行動。「はいはい、いつものことだものね。」といった感じの落ち着いた表情は日常性が伺われる。兄弟、姉妹が増えるとこうなるんだな…。優しい声掛け、ゆとり、叱らない育児、はあああ、絵に描いた餅。考えるより動くこと。それも脊髄反射のように! おそらくこれが育児の本質なのだろう。
会場15時になると続々と園児とその家族が入ってきた。私たちのストライクボード前にも列ができる。メンバー3名で、ストライクボードに当てる玉を渡し、景品を渡しを繰り返した。予定でいけば150人の子供、その家族がやってくるのだから、どれくらい賑わっているか、想像できるだろうか。そのうちティエティエ家族が登場。ターくんがわざわざ甚平を着てくれたことをうれしく思った。彼自身は大勢の人の中で少し戸惑っているようだった。義妹のユキちゃんは相変わらず美しく、周りのお母さんにも自慢したくなった。…が、あまりの人の多さとやかましで、なんら関係者アピールも何もできず。
そしてとうとうトゥットゥ登場。用意した甚平90cmがつんつるてんだったようで、サチ母とエミィさんによるGAP&アニエスbのフレンチシックなコーディネートになっていた。トゥットゥも大勢の人が苦手で、緊張の面持ち。私と目が合っても、声をかけても、特に反応なし。ジェイジェイの補助でストライクボードを行うも無表情。あっと言う間に別に部屋に行ってしまった。それを見送って私はなおストライクボードの係。結局120名の子供にうまい棒を配り続けたことになる。おつかれ~。
16時過ぎから保育園先生たちの出し物。ストライクボードが落ち着いて、会場を少しだけ覗いた。トゥットゥもターくんも暑い中おとなしく見ていた。先生たちは「アナと雪の女王」のアナとエルサのミュージカルワンシーンを再現。ものすごく歌がうまくてびっくりした。さすが保育園の先生。私は実は音楽はそこまで日常に必要ではないタイプなのだが(BGMも気が散って不要)、生はいいなと思った。音楽は本質的にハレの日のもの(ライブ)なのだろう。(結果的にレコーディングや配信技術が音楽を殺すのかもしれない。)
最後の盆踊り。ドラえもん音頭、アンパンマン音頭。先生を手本にトゥットゥも見よう見まねで踊っていた。最後まで表情が硬かったように思えたが、ジェイジェイによると、そこそこ女王然と振舞っていたようであった。安心。