朝、忙しいのに、トゥットゥの歩みにあわせて登園するのか。考えただけで気が遠くなった。今、自宅出発が7:50過ぎできりぎり。となると遅くとも7:40には出なければなるまい。朝の10分。本当に貴重である。アントニオイノキの名言「元気があればなんでもできる!」をもじって、「朝10分あればなんでもできる!」と言いたい。
9月1日の朝より徒歩通園を選択。あいにくの雨だったが、最近外出先でお父さんに買ってもらった傘の出番とあってトゥットゥは張り切っていた。両手で傘を持ち、時々「ベビーカーは?」と聞くだけで、大人の足で10分の距離を、20分かけて歩き通した。初めての徒歩通園。去年の抱っこひもから大きな進化だ。
思い起こせば、歩けるくせにすぐに「おとーさんだっこ!」と言っていたのが、7月にお父さんとのお出かけで急に歩くようになった。7月の旅行は抱っこを求めることが多かったが、私が保育園帰りに「歩くと便秘に効くのよ。」と説得をすると、途中まで、例えば5本先の電柱まで、八百屋までと条件を飲んで歩くようになった。その場所にくると「ベビーカーのる!」ではあるのだが…。見知った場所は歩けるようである。そしてお盆には千葉のおばあちゃんの通う美容室(1km強)まで歩いた。2歳半。そうかそんな日が来るのか。感動した朝だった。
帰りに迎えに行くと、トゥットゥは防災訓練のために庭に面した教室で待っていた。いつものように私の姿を見るなり猛ダッシュでやってきた。その際、トゥットゥはすかさず自分の荷物(おむつやら洗濯物やら)をピックアップ。立派なものである。そして訓練の一環で正門まで防災頭巾をかぶり、門を出るといつものように手を引いて帰った。
さあ、今日は早く帰れる日なので、0歳児クラスで一緒だったお母さん達と、イタリアンを食べながら情報交換会なのであった。
さあ、今日は早く帰れる日なので、0歳児クラスで一緒だったお母さん達と、イタリアンを食べながら情報交換会なのであった。
★
チョイスしたお店はキッズプレイスペースのあるイタリアン。この夏、開店したばかりで、先日サチ母も含め家族でランチに行ったところ、食事に飽きたトゥットゥをこのおもちゃや絵本のある放牧(?)スペースに放つことができ、大人はゆっくりできたのだった。もちろん料理も美味しかった。
その読みは大きくあたり、4組の子連れママは
「ひさびさやわー。ファミレスではない外食!」
と大好評であった。
4人子供が集まると、予想はできていたことだが、そこは保育園状態。トゥットゥはうまの合う同じ保育園のYくん、そして別の保育園に行ってしまったが、週1の頻度で駅での電車見学で合うRくんと一緒なものだから、おおはしゃぎだ。
YくんとRくんは男の子同士だからか、ものや場所の取り合いなど、目を話すと喧嘩のような小競り合いが始まる。すかさずお母さんたちが間に入る。その点トゥットゥは女の子だからか、この二人の男の子からものを取り上げられたりすることはなく、むしろ「これで遊ぼう」など二人にいろいろ差配していた。そして飽きると自分勝手に振る舞い、他人のペースなどお構いなしだった。しまいには
「トゥットゥのおかあさーん、ここにきてくださーい」
とキッズスペースに呼びつける始末だった。4人のお母さんがいるから、自分のお母さんが来てほしいと、わざわざ私を指名しているのだ。ある意味賢い。しかし私はまだ食事中で、おしゃべり中。私がそのように断っても、なんども上の言葉を繰り返し叫び、最後には泣き落とし、自分の要望が通るまで粘り続けた。あんたは女王様だよ。
もう一人の女の子Wちゃんは0歳の頃から「クールビューティー」と言われていたぐらいで、やはりこの場での幼稚な騒ぎには参加せず。一人静かに椅子に座ってお母さんと食事をしていた。本当に公共のマナーができているいい子! Wちゃんは食事が終わるとキッズスペースにやってきたのだが、残り3人の身勝手さが展開される場にどうやって加わればよいか悩んで佇んでいた。そこでその場にいた私がWちゃんを呼んで、本を手渡して読んであげた。安心して加われたようだ。
Wちゃんのお母さんに聞くと、家ではとってもおしゃべりということだった。そして保育園では世話焼きだと。自分より小さな子( 1歳児)の手を引いたり、やり方を教えてあげたりとするんだそうな。トゥットゥには見られない行動! Wちゃんは別にそうやることがいいことだなんて教わったわけでもなく、自然とそうするのだ。もうこれは性格なのだろう。トゥットゥは一緒に楽しいことをやろうというタイプなので、それぞれの持ち味を伸ばしてあげて、人に役立つような人間になってほしいと思った。
★
防災訓練から直接レストラン会食に参加したこともあって、トゥットゥのおむつはすでにパンパンだった。迎えの時点でそれは気付いていたのだけれど、防災訓練だから迎えが終わったら直帰しなければならない決まりだった。すなわち、おむつ替えをして帰ってはいけない、もしくはおむつストックのある教室ロッカーまでは行ってはいけないことになる。まあ大丈夫だろうと思ってそのまま参加した。
その点で私の読みは外れた。大丈夫ではなかった。まず彼女はジュースが来るなり他のお母さんが驚くイッキ飲みをした。
「これだけの飲みっぷりで『便秘』?」
他お母さんは皆トゥットゥのひどい便秘を知っているからなおさら驚いた。これだけ飲めば、うんちはともかく、おしっこは絶対出ますよね…。食事終盤、デザートの手前くらいで、トゥットゥのおむつからおしっこが漏れて、ズボンが濡れていることに気付いた。私は慌てた。替えがない! Yくんのお母さんがおむつを1枚くれた。しかし着替えのズボンがない。女の子なのにおむつ一丁でお店にいさせるのもかわいそうだ。
考えたあげく、持ってきていたウィンドブレーカーと雨合羽を巻きつけて即席スカートにした。トゥットゥにズボンが濡れているからと説明をしたが、きょとんとしていた。それでそのままキッズスペースで遊び続けていた。わかったのだろうか。
しかし家に帰ると
「トゥットゥはおむつが濡れたのね。」
とジェイジェイに説明をしていた。わかっていたのね。かわいそうなことをした。外出時は着替えやおむつ替えを持つこと。初心に戻らなければ。
結局、トゥットゥにキッズスペースに呼ばれた私は食事する以外はほとんど 保育士のようなことをしていたし、その上、終盤おむつ漏れ事件もあり、お母さん同士でどんな話をしたのかも覚えていない。多分食事の準備が大変だの、夫の家事貢献度はどれくらいだの、これからどうやって働いていくのか、子供の進学…こんな感じだっただろうか。身になる話をしたいわけではなく、楽しく(?)不安や不満を吐き出したいのだ。私たちは。そんな会になったのではないか。
その読みは大きくあたり、4組の子連れママは
「ひさびさやわー。ファミレスではない外食!」
と大好評であった。
4人子供が集まると、予想はできていたことだが、そこは保育園状態。トゥットゥはうまの合う同じ保育園のYくん、そして別の保育園に行ってしまったが、週1の頻度で駅での電車見学で合うRくんと一緒なものだから、おおはしゃぎだ。
YくんとRくんは男の子同士だからか、ものや場所の取り合いなど、目を話すと喧嘩のような小競り合いが始まる。すかさずお母さんたちが間に入る。その点トゥットゥは女の子だからか、この二人の男の子からものを取り上げられたりすることはなく、むしろ「これで遊ぼう」など二人にいろいろ差配していた。そして飽きると自分勝手に振る舞い、他人のペースなどお構いなしだった。しまいには
「トゥットゥのおかあさーん、ここにきてくださーい」
とキッズスペースに呼びつける始末だった。4人のお母さんがいるから、自分のお母さんが来てほしいと、わざわざ私を指名しているのだ。ある意味賢い。しかし私はまだ食事中で、おしゃべり中。私がそのように断っても、なんども上の言葉を繰り返し叫び、最後には泣き落とし、自分の要望が通るまで粘り続けた。あんたは女王様だよ。
もう一人の女の子Wちゃんは0歳の頃から「クールビューティー」と言われていたぐらいで、やはりこの場での幼稚な騒ぎには参加せず。一人静かに椅子に座ってお母さんと食事をしていた。本当に公共のマナーができているいい子! Wちゃんは食事が終わるとキッズスペースにやってきたのだが、残り3人の身勝手さが展開される場にどうやって加わればよいか悩んで佇んでいた。そこでその場にいた私がWちゃんを呼んで、本を手渡して読んであげた。安心して加われたようだ。
Wちゃんのお母さんに聞くと、家ではとってもおしゃべりということだった。そして保育園では世話焼きだと。自分より小さな子( 1歳児)の手を引いたり、やり方を教えてあげたりとするんだそうな。トゥットゥには見られない行動! Wちゃんは別にそうやることがいいことだなんて教わったわけでもなく、自然とそうするのだ。もうこれは性格なのだろう。トゥットゥは一緒に楽しいことをやろうというタイプなので、それぞれの持ち味を伸ばしてあげて、人に役立つような人間になってほしいと思った。
★
防災訓練から直接レストラン会食に参加したこともあって、トゥットゥのおむつはすでにパンパンだった。迎えの時点でそれは気付いていたのだけれど、防災訓練だから迎えが終わったら直帰しなければならない決まりだった。すなわち、おむつ替えをして帰ってはいけない、もしくはおむつストックのある教室ロッカーまでは行ってはいけないことになる。まあ大丈夫だろうと思ってそのまま参加した。
その点で私の読みは外れた。大丈夫ではなかった。まず彼女はジュースが来るなり他のお母さんが驚くイッキ飲みをした。
「これだけの飲みっぷりで『便秘』?」
他お母さんは皆トゥットゥのひどい便秘を知っているからなおさら驚いた。これだけ飲めば、うんちはともかく、おしっこは絶対出ますよね…。食事終盤、デザートの手前くらいで、トゥットゥのおむつからおしっこが漏れて、ズボンが濡れていることに気付いた。私は慌てた。替えがない! Yくんのお母さんがおむつを1枚くれた。しかし着替えのズボンがない。女の子なのにおむつ一丁でお店にいさせるのもかわいそうだ。
考えたあげく、持ってきていたウィンドブレーカーと雨合羽を巻きつけて即席スカートにした。トゥットゥにズボンが濡れているからと説明をしたが、きょとんとしていた。それでそのままキッズスペースで遊び続けていた。わかったのだろうか。
しかし家に帰ると
「トゥットゥはおむつが濡れたのね。」
とジェイジェイに説明をしていた。わかっていたのね。かわいそうなことをした。外出時は着替えやおむつ替えを持つこと。初心に戻らなければ。
結局、トゥットゥにキッズスペースに呼ばれた私は食事する以外はほとんど 保育士のようなことをしていたし、その上、終盤おむつ漏れ事件もあり、お母さん同士でどんな話をしたのかも覚えていない。多分食事の準備が大変だの、夫の家事貢献度はどれくらいだの、これからどうやって働いていくのか、子供の進学…こんな感じだっただろうか。身になる話をしたいわけではなく、楽しく(?)不安や不満を吐き出したいのだ。私たちは。そんな会になったのではないか。