2016年8月20日土曜日

アレルギーの犯人

8月の上旬、トゥットゥは左目のまぶた、左頬が腫れた。治るのに丸二日も要し、結論として急性アレルギーということになった。ただ眼科医の話ぶりだと、触っただけならもっと早く腫れが引いてもよさそうということから食べ物を疑ったようだ。これを期にトゥットゥのアレルギー検査をしよう。彼女の症状を書いてもらった説明状を持ってかかりつけの小児科に行くことにした。


本来なら日を置かずして小児科に行くべきだったが、ゴッシュ連れ炎天下の連続外出に疲れたことから、お盆明けの土曜日となってしまった。この小児科、何度も書いているが、大先生がつっけんどんで怖い。だが小児科専門医で、診断が的確、信頼に足るのである。それは今までかかった経験からもわかるし、看護師のママ友評もそうだった。

案の定、大先生は呆れ声を出した。私は眼科医からの説明状を指してアレルギー検査をして欲しいとお願いをした。

「アレルギーって、何のアレルギーの検査をするの?」

私はてっきり代表的なアレルギー物質の検査があるものだと思っていた。むしろ逆に

「何のアレルギー検査というのは、どういう意味ですか?」

と聞き返してしまった。

「アレルギーってたって何百種類ってあるでしょ。30分以内に食べたものを覚えてないようじゃ、調べることもできないよ。」

こんなに日が経ったら覚えてないでしょ、はい終わり、と言わんばかりに体の向きを私から机に戻した。

「それなら山かけマグロ丼です。」

私は喰らいついた。すると先生の顔色が変わった。

「マグロのアレルギーというのはほとんどない。だったらとろろ芋だ。この説明状には蕁麻疹と書いてある。とろろ芋のついた手で目を触ったんだね。子供の頃、とろろを食べると口の周りが痒くなるって言われたでしょ。アクが強い食べ物はそうなる。アレルギー検査はしなくていい。」

無駄な検査はしない。3年以上の付き合いだ。先生の方針はわかっている。私は納得をして帰宅した。