2016年8月21日日曜日

夏休みの成長

トゥットゥは「ファインディング・ドリー」で初めての映画館体験をしてきた晩のお風呂でのことだ。

「自分でシャワーするの!」

そう言って勢いよく流れるシャワーの真下に立って頭をのけぞらせた。髪の生え際を流すことは無理なようだったが、今まで目に水が入ると大騒ぎしていたトゥットゥからしたら飛躍的な成長であった。そういえば湯船に入るにも必ず親の腿の上に跨って座っていたのが、一昨日は湯船の縁を持って私の隣で屈んだ。昨日はたった一人で湯船で屈んだ。保育園でのプールの成果だ。三月の事件が信じられない。

千葉のサチ母の家に行ったお盆、蝉取りをした。トゥットゥは網で捕まえた蝉や虫かごに入れた蝉を何度も手づかみしようとした。バタバタと暴れる蝉は少し怖かったらしく腰が引けていたものの、その心意気には関心した。なぜならトゥットゥは7月には蚊が目の前を舞っただけでも怖くて泣いていたからだ。それが保育園のおさんぽで拾った蝉の抜け殻や蝉の死骸を宝物として家に持ち帰るようになった(猫みたい!)。そしてとうとう生きている蝉!

そして今日の夜の盆踊り。シャイなトゥットゥは踊りの輪には入れないだろうから雰囲気だけ楽しめば良いと思っての参加だった。ところが意外なことが起こる。トゥットゥは踊りそっちのけで小学生たちが遊ぶ公園の大型遊具に果敢にチャレンジしたのだ。この遊具はいつもジェイジェイと一緒でないと遊ぶことができなかった。それが夜で足元が暗い中、小学生に混じるプレッシャーのある中、一人階段やはしごを登り、障害物を跨ぎ、潜り、綱を渡った。

「お父さん、お母さん、見てみてー!」

私一人が怪我しやしないかハラハラしているのとは裏腹に、初めて一人でクリアした時、嬉しそうに叫んだ。

「開眼したんだな。やらせてやろう。」

ジェイジェイが嬉しそうに言った。トゥットゥは四巡した。子供の成長の喜びは育児の醍醐味である。