トゥットゥはしばらく一人で遊んでいたが、洗濯が終わって干す段階になると私の様子を見て洗濯物を渡してくれた。本人は洗濯物を取って干すプロセスで「取る」の部分を真似しているだけだろうが、立派なお手伝いになっていた。少し感動した。時々渡してほしくない洗濯物も渡してくるのだが、そこはご愛嬌ということで。
私の午前中の家事が終わったらいつものようにベッドの上でゴロンとなって、二人でくっついたり離れたりしながら笑ってゆったり過ごした。しかしこのまま家の中にいるのも退屈だろうからと、10時過ぎに食料品の買出しに行くついでに公園と日暮里のトレインミュージアム(駅を出てすぐの電車が見える橋の上)に連れていってやることにした。
近所の公園に着いてベビーカーから下ろすと一人でえっちらおっちら歩いて楽しんだ。遊具にも興味津々で、滑り台の階段は登りたがったので補助をした。一緒に滑り台から滑った。時間になったので「お仕舞いだよ。」と声をかけてベビーカーに乗せると、ギャーギャーと騒ぎながら取れたての鮭のように反り返って拒否をした。まだ遊びたいようだ。しかし昼食とお昼寝の時間のことを考えるとこの辺りで切り上げなければならない。ジェイジェイならきっと「(扱うのは)無理!」という彼女の愚図り状態ではあるが、強引にベビーカーに乗せた。ベビーカーが動き始めるとすぐに泣き止んだ。このあたりが誰よりも一緒にいる時間の長い母親と娘のあうんの呼吸といおうか。ここで愚図ってもどうにもならないと学んだ彼女の賢さである。
次に日暮里のトレインミュージアムに行った。このトレインミュージアムは、山手線、京浜東北線、東北・上越・長野新幹線、宇都宮線、常磐線、京成線とたくさんの電車が一度に見れる知る人ぞ知るスポットだ。トゥットゥはスピードの速い宇都宮線(日暮里には停車しないため)を見ると「でしゃー、でしゃー」と興奮した。たくさんの先輩の子供たちが来ていたのだが、お父さんと一緒に来ていた2歳半くらいのお姉さんが「じょーばんせーん」「やまのてせーん」「けいせいせーん」と言い当てていたのには驚いた。その点我が子は全て「でしゃー」なので、これから教え甲斐があるなあ。
そのうちトゥットゥは欄干に掴まって長らく見ていたが疲れたようで地べたに座り込んだ。そのタイミングで「帰ろうか。」と声をかけてベビーカーに乗せると、さっきの公園とは違ってすんなり乗ってくれた。満足してくれたみたいでよかった。トレインミュージアムを後にして、再び家の近所のスーパーで買出しをして帰路についた。
なんてことない普段どおりの母子二人で過ごす午前中だった。
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日曜日。朝起きるとジェイジェイにお願いをした。
「私を美術館に行かせてくれ!」
先日弟夫婦からバルテュス展に行ったと聞き、もともと諦めていたのだが、行きたい気持ちがむくむくとわきあがった。5本の指に入るくらい好きな画家なんだもの。今日はこの展覧会の最終日なのである。
毎週ジェイジェイはゴルフの打ちっぱなしに3時間くらいかけて行き、二週間に一度整体やら病院に行っている。同じように働いて一人の時間があるジェイジェイに比べ、私の一人の時間は圧倒的に少ない。それをいつも不満に思っていた。別にジェイジェイは私の一人の時間を禁止していたわけではないが、私自身が美容院や生活必需品の買い物以外に自分のための時間を取る機会を逃していた。だからここいらで解消したいと思ったのも確か。爆発する寸前だったのかもしれない。
ジェイジェイはその日は風邪気味で一人にされるのは不本意そうではあったが、やさしいので「いいよ」と言って送り出してくれた。午前中の半日だけ自分の時間をもらった。美術館の話は機会があればまた今度にして、問題はトゥットゥと二人きりにされたジェイジェイの休日だった。いつも彼らを二人きりにするときは、トゥットゥの昼寝の時間に合わせた。だからジェイジェイが相手をしなければならないのはだいたい昼寝起きの後の1~2時間程度だった。すると昼寝から起きるとおやつを一緒に食べて、公園に遊びにいって、家で少し遊んで…と過ごすとあっと言う間に過ぎる時間だ。
しかし今回は違った。午前中だ。朝ごはんを食べ終わり、もう朝寝をしない元気いっぱいのトゥットゥの面倒をどう見るか。しかも今日は雨で外に連れ出すことはできない。かなり難易度が高い。そして予想どおりというか、ジェイジェイは苦戦したようだった。帰ってきたら第一声が「大変だったんだよー」と風邪気味のしゃがれた声での泣き言だった。
まずトゥットゥは外に出たかったが雨なのでそれが叶わない。愚図る。手に負えない。仕方なく好物のオレンジジュースを飲ます。飲ます。飲ます。「400mlくらい飲んだかなあ…」 飲ませすぎだよッ!すかさずつっこんだ。案の定、昼ごはんは食べない。3口くらい。仕方なく寝室に連れて行く。12時前に昼寝スタート。それは早いって! いつもは12時半から13時くらいに昼寝スタートなのに。
その話を聞いただけで苦労したことはよくわかった。ジェイジェイの留守により私とトゥットゥの二人きりの休日はよくあるが、その逆は少ない。ゆえに甘える対象である父親には一緒にいるときにここぞとばかりに甘えているのだろう。私だったら少々愚図ってもベッドルームで二人で寝転んで、あれこれ話したり、ボディータッチしたりすれば、直にトゥットゥは自分で機嫌を立て直した。それは母親が自分の要望を満たす機嫌取りをしないと知っているからだ。しかし父親にはなんとかしてもらいたいのだろう。これはもう甘えの差である。
どっちがいいとは思わない。どちらもいいのだ。2通りの親が揃っていることが彼女にとって重要だと思う。だからジェイジェイ、大変だろうけどその役割を引き受けてほしい。
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トゥットゥへの気付き
様子
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◆洗濯物を手渡しするお手伝いする
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体調
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土曜日はうんちが3回出た。すばらしい! 日曜日はノーうんち。ムラがあるなあ。
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食事
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先週あたりからダノンを自分で食べたがる。具体的にはダノンの容器とスプーンを親から奪おうとする。手渡すとスプーンの使い方は間違っているが、それに絡みついたヨーグルトを器用に食べる。
同じ要領で土曜日は焼きそばを食べたがった。気持ちを尊重してやらせたら、焼きそばがスプラッター(散らかし放題)となり、あたりは惨状となった。 |