2014年7月29日火曜日

お母さんは不貞寝します

28日(月)、まだ鼻水と少しの咳が残っていたものの、先週のアデノウイルスもどきからようやく回復し、保育園に復活したトゥットゥ。保育園の連絡帳には元気に過ごせた旨が書いてあり安心した。しかし当の親はその風邪が移り、ジェイジェイは週末の旅行中から「目やにが出る。」と言って目をこすり、咳をしていた。そして私は鼻水が垂れ、咳が止まらなくなり、今日はマスクをして仕事をした。

久しぶりに保育園に行ったトゥットゥは夕方のリズムを忘れていないか不安だった。どういうリズムかと言うと…。18時前に帰ってきておむつを替える。手を洗う。おやつを食べる。18時20分くらいから私がご飯を用意している間一人遊びをする。19時20分頃に一緒にご飯を食べる。20時くらいに一緒にお風呂に入る。歯を磨き寝支度をする。21時頃に寝る。

おやつを一緒に食べているトゥットゥは機嫌がよかった。ああ、よかった、リズムを思い出してくれたんだ。そんな風に安心して私が麦茶を飲もうと冷蔵庫を開けたときだった。

「ん! ん!」

トゥットゥが冷蔵庫を指さした。私は何を意味しているかはわかった。それは病気のときに散々お世話になった野菜生活100 甘夏&レモンミックスのジュースだ。病気の時はこれしか受け付けなかったから仕方なく三食ジュースを与えた。しかも薬入りで。しかし病気が治ればジュースはそれほど飲む必要はない。いくら野菜&果汁が100%だからといって糖分が多いことには変わりなく、むしろトゥットゥの一日の飲む量を100cc~150ccに押さえたかった。

この時すでに2杯、おそらく150ccくらい与えていたため、「もうおしまいよ」と言った。おやつも食べ終えたため、食卓の椅子から床に下ろした。そこからだ。火がついたように泣き始めた。

「おかーしゃーーー、ぎゃあーーーー」

ああああ、もしや「ぎゃーーー、でしゃーーー」の悪夢再来か。その勘は正しかった。抱っこすると泣きながらも冷蔵庫に誘導しようとし、床に下ろすと浜に打ち上げられた魚のように暴れて泣き狂った。床においておくと虐待したみたいな気持ちになってくるので、仕方なく抱っこ。こうなると夕飯の準備ができない。

するとジェイジェイが会社から帰ってきた。ナイスタイミング! 事情を話し泣くトゥットゥを預け、すぐに夕飯準備に取り掛かった。ところがである。いつもならジェイジェイの抱っこである程度機嫌が直るのだが、今回ばかりはダメだった。なぜなら抗議する対象が私だからである。ジェイジェイに抱っこされている間、

「おかーしゃーーー、おかーしゃーーー、おかーしゃーーー!」

と泣いて連呼し続けた。ジェイジェイが「・・・俺ではダメだ。」と言い、再びトゥットゥは私に預けられた。私は「でしゃー」事件で試みた気持ちを逸らす作戦しかないと思い立ち、トゥットゥを高層階の非常階段まで連れ出した。そしてそこから見える電車を何本か見送り、夕方の空を飛ぶ飛行機を見送った。こうすることでトゥットゥの機嫌は直った。

しかし彼女は賢い。10分後部屋に戻ってくると、自分の要求を思い出したようだった。再び火が点いたように泣き始めた。ベッドルームに連れていって慰めたがそんなことではきかなかった。この強情っぱり。誰に似たんだ!?




この間ジェイジェイは何をしていたかと言うと、居間の座椅子に座ってスマフォでゲームをしていた。いつもなら仕事で疲れて帰ってきたのならこれくらいはとスルーできることだが、無性に腹が立った。そもそも私も仕事で疲れて帰ってきているのに、少しばかり帰りが早いからという理由だけで夕飯の支度をしているだけだ。今日のように早く帰ってきたのならどうして夕飯作りを一緒にやろうとしない。そして今私はトゥットゥに手を焼いている。先ほどジェイジェイがチャレンジしてどうにもならなかったとはいえ、パートナーの態度としてはいかがなものかと思った。

私は言った。

「私がトゥットゥの面倒を見るから、夕飯作りバトンタッチしてくれないかな。」

今日の夕飯はタコライスだった。残りの作業を全て指示した。玉ねぎをみじん切り、あとニンニクをみじん切り。その他炒める材料は全部机の上に出している。炒める順はタブレットのレシピを見てほしいと。

「えええ、作り方わかんないよー。」と言いながらしぶしぶジェイジェイはキッチンに立った。立ってくれたはいいが、いちいち「オリーブ油がないよ。」、「最初に何を炒めればいいの。」とキレ気味に聞いてくる。さっきレシピを見てと言ったじゃないかと喉まででかかった。彼は説明書が大嫌い、そもそも読むことが苦手なことを思い出した。私はトゥットゥを抱っこであやしながら口頭で説明した。「わからない。」と言うたびに口頭で説明をした。3回説明をした。それでも初めてのレシピで勝手がわからないのだろう。何度もキレ気味に「順番がわからない。」と言った。

さすがの温厚な私もキレた。レシピを読めというのに読めない無能な夫め。本当にここまで思った。言いかけた。それは夫婦でもまずいと思った。私は怒りの炎をたぎらせたまま、ジェイジェイに静かに

「トゥットゥをお願い。私が残りを料理する。」

と言った。そして料理を作りきって、食卓に並べた。その間トゥットゥはずっと泣いていた。知るか、ジュースで泣いたトゥットゥのことなんて! その間ジェイジェイは泣くトゥットゥを前に困っていた。知るか、レシピもまともに読めない情けないジェイジェイのことなんて! それ以降、腹が立ってしょうがなかった私は彼の問いかけには一切答えなかった。彼がぶつぶつ言いながら途中まで作った料理も食べたくなかった。ジェイジェイとトゥットゥのご飯が終わるのを待ってすぐに食卓を片付けた。

ジェイジェイと一緒にトゥットゥがお風呂から出てくると黙って寝支度をさせた。そしてジェイジェイに言った。

「私は寝ます。体調が悪い。」

確かに体調不良だったが、心情的には不貞寝であった。ジェイジェイともトゥットゥとも顔を合わせたくなかった。こういう日だってあるさ。




明け方4時ごろ起きると、親子3人でベッドの上でH型で寝ていた。私が二人の世話を焼かなくても家庭は回るのだと妙な安心をした。そしてお風呂に入った。ジェイジェイの夕飯作りを託したときの無能ぶりを思い返していた。経験重視、スローペース、美味しいものが好きなこだわり派の牡牛座の彼には、臨機応変とかスピーディーとか適当という言葉はない。そんな性格の人間がいきなり未経験のものが振られたら確かにパニックになるわ、それがキレるという形で現れたんだろうなと少し同情した。トゥットゥのただならぬ愚図り様を見て、キッチンに立とうとしてくれただけでもありがたいことではないかと湯船に浸かりながら思い直した。

その日の朝は何事もなかったように、朝ごはんを準備し、ジェイジェイを会社に送り出した。トゥットゥを保育園まで送った。





トゥットゥへの気付き
様子
体調もよくなってきたので保育園でプール再開。一人高笑いをしていたと連絡帳に報告があった。よほど好きなのね。
体調
ノーうんち。心配だ。
食事
お魚が好きなようで、私のアジの開きを半分食べた。そしてご飯は2杯おかわり。先週病気で食べられなかった分を取り戻しているのだろうか。