私は無理しなくていいからと説得しようとした。ところがジェイジェイは「花見は今日のうちに家族で行かないといけないんだよ!」とまるで義務のように言った。ジェイジェイはそういうところがある。私は思わず笑ってしまった。「そういう時は『花見に行こうよ』とサラっと言うほうがかっこいいのよ。そんな切羽つまらなくてもいいじゃない。」 ところが当の本人は「笑うな。真剣なんだよ!」と言う。はいはい、わかりました。一緒に花見に行きましょう。結局、ジェイジェイはゴルフの打ちっぱなしは諦め、午前中に病院と整体をこなした。
ジェイジェイは先週「アド街」の田端特集をテレビで見て田端に行きたいと言った。行き先は田端に決まった。谷中の様子も見たいと思ったのでトゥットゥをベビーカーに乗せて日暮里駅東口よりお散歩スタート。まずは目的地の諏訪神社の桜が何分咲きか賭けをする。五分以上なら私がアイスクリームをおごることになったが、果たして結果は…見事な六~七分割きだった。ジェイジェイが言うように「今日のうち」に花見に行くべきであることに納得した。西日暮里駅の脇に出てひぐらし坂を上り、荒川区から北区に入り不動坂を進み、田端1丁目の入り組んだ道を本郷通り方面に散策。
田端駅のMAPの前に着くと私は聞いた。「さてどこに行きたい?」 ジェイジェイは「なんか商店街。」 ん? 確かテレビでやっていたのは田端銀座商店街だったかしら。「どこにあるの?」「なんかこっち側。」 彼はホテルメッツ田端のある北側を指した。それではわからない。自分で田端銀座商店街の場所を調べていなかったことを悔いた。しばらくヒアリングすると「すごく長い商店街」「賑わいのある商店街」「東京女子医大東医療センターの近く」と言い始めるので、もしやと思って歩いてみると…。
ジェイジェイの指していた商店街は荒川区のおぐぎんざ商店街、はっぴーもーる熊野前商店街の二連の商店街であった。実は商店街の最寄り駅でもある日暮里舎人ライナーの駅「熊野前」は、都営荒川線、都バスの都営3種の交通機関が一度に見れるファン垂涎のスポットということで、私は散策チェック済みだったのである。「さすがジャッキー!」ジェイジェイの声が飛ぶ。まあね、東京散策はまかせろよ。
歩きつかれて帰路についたらジェイジェイがケーキを買ってあげると言うではないか。私の労をねぎらってくれるのかと思ったら、「4月1日は結婚記念日でしょ。お祝いしないと。当日はオレ残業だから。」 私はすっかり忘れていた。忘れないようにわかりやすい日にしようと決めたはずなのに。4月2日のトゥットゥ保育園入園式のことばかり頭にあった。ジェイジェイ、ごめん。だから結婚記念日に近い週末の晴れた日に散策に出かけてケーキを買ってこなければならなかったのね。彼の義務感に満ちた誘いの意味がようやくわかった。私は彼のこういったマメなところが好きである。ありがとう。結婚二周年。三年目も仲良くしようね。
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トッゥトゥへの気付き
様子 | ◆「いないいない…ばあ」と言いながら"いないいないばあ"をするようになった。 長時間の散歩に連れ出したせいかおむつがおしっこでパンパンになっていた。ゴメン。 |
体調 | 泣かずに中うんち1回。やはりマルツエキスとプルーンは効く。 |
食事 | お昼はシーチキンとツナのパスタ、夜は広島風お好み焼き。 |