トゥットゥは目の前のおかずより遠くの厚揚げをしきりと指差しをする。スプーンで一口サイズの厚揚げを口元に運んでも手で払いのけて厚揚げを指す。「トゥットゥのごはんはこっちだよ」と言い聞かせて半ば強引に厚揚げを口に入れた。おとなしくしばらくもぐもぐしたかと思ったらレロレロと吐くではないか。吐かれたものをよく見るとそれは厚揚げの皮だった。皮をかりかりに焼いたのがまずかったようだ。トゥットゥはまだ歯が生えそろっていないため、歯茎で噛み潰せる、または口の中で解けるものでないと食べられないのだ。
私の差し出したおかずに懲りたのか二度と口にしようとはしなかった。それもあってジェイジェイ用の厚揚げをさらに指名。私はトゥットゥのおかずを見せながら、「これとあれは同じものだよ。」「トゥットゥは厚揚げの皮は食べられないでしょ。」「お豆腐をスプーンであげるから!」と矢継ぎ早に言った。こんな長い文章が彼女に理解できるわけがない。「ぎゃーーーーー」 終いには泣き喚き始めた。
仕方なくジェイジェイの厚揚げひとつを取ってトゥットゥの目の前の皿に置いた。「あんた、これ食べられないでしょ。大きいし、皮は硬いし。」 彼女にはそんなことは関係ない。厚揚げを素早くわしづかみにし、口に運んだ。食べようとしているのだ。その姿を見て気づいた。彼女は厚揚げを大好きなパン、もしくはいなりずしと勘違いしているのだ!
見た感じ、持った感じはいなりずしか。しかし豆腐ゆえ重みが違う。食感も違う。味も違う。大きな厚揚げを「はむッ」と噛んだときの「あれ、おかしい」という顔がおかしかった。それでも食べようとしているのはすごい。私は苦笑いしながら「食べられないのよ。」といって厚揚げを手から取り上げた。
「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃーーーーーー。」
怒った!怒ったー!高速で両手でテーブルを拭く動作をして目の前に置かれている皿を払いのけた。私は大笑いしてしまった。そんなにほしいのか。
「のどに詰まらせないようにね。」 腹を抱えながらジェイジェイの厚揚げを渡した。厚揚げはトゥットゥに握られてかじられボロボロになった。結局皮が邪魔をしてまともに食べられることはなかった。床にはトゥットゥが口から吐いた厚揚げが無数に落ちていた。
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結局その日の晩御飯はまともに食べられなかった。トゥットゥが厚揚げに執着して何をやってもほかのおかずを口にすることはなかったのだ。仕方なく本物のパンをあげた。たっぷりバターにシナモンシュガーをかけたトースト。おいしそうに食べた。
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トッゥトゥへの気付き
様子
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食に対し気難しくなっている。なんでも食べる子だったのに。
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体調
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うんちの出ない日もある。しかし保育園でできるようになったので心配はしていない。マルツエキスと青汁は続行中。
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食事
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パンが大好きなのは知っていたが、保育園の連絡帳には前回に引き続き「パン、おかわり」と書かれていたのには笑った。ほかの子の食べなかったものをいただいているらしい。
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