トゥットゥはと言うとデコ母がいなくなったのをよくわかっていないようで、平日夕方の親子二人きりの時のように私に絡み付いてきたので、絵本を読んだり、ベッドルームでごろごろしながらいろいろと喃語まじりでおしゃべりした。キャッキャと笑っていた。私の寂しさはそれで紛れた。
日曜日はジェイジェイのスポーツ観戦独壇場。朝6時から全米オープンゴルフ、10時からはサッカーワールドカップ、日本対コートジボワール戦、そして競馬GⅢのエプソムC。ほぼ一日テレビの前を占拠していたことになる。トゥットゥもその間父親にまとわりつき、ジェイジェイも適度に相手をしていた。私はエプソンCの予想してジェイジェイに馬券を買ってもらい、レースを見ることなく髪を切りに美容院へ行った。ジェイジェイは競馬が終わるとトゥットゥを連れて近所の公園に遊びに連れていったらしい。実に休日らしい過ごし方。この時点でもトゥットゥはまだデコ母がいなくなったことはよくわかってないようだった。
デコ母がいなくなったと気付いたのは月曜日の夕方のようだった。保育園に迎えに行くと、先週まではおばあちゃんたち(デコ母、サチ母)やティエティエ一家も揃って迎えにきてくれていたのが、今日は私一人であることに寂しさを感じたようである。なにやら帰りのベビーカーでいつも以上に喃語で主張をしていた。「おばあちゃん帰っちゃったんだよー。」と伝えた。わかったのだろうか。
家に帰ると案の定というか、自分に構ってくれる大人は私しかいないわけで、その私が夕方の家事でてんてこ舞いであることから、自分が放っておかれていることに気付いたようだった。この時点でおばあちゃんがいないとわかったようである。トゥットゥは言った。
「おかーしゃ」
それは紛れもなく「お母さん」と私に呼びかけた言葉だった。それまでも「おかーしゃ」は言えていた。しかしそれは彼女が喃語で何かを表現したいときの単語の一つとして現れる言葉だった。だから「おかーしゃ」と聞こえて、「はい、なあに?」と満面の笑みで応えようものなら、「は?あんた呼んでないんだけど。」というような怪訝な顔をされることがオチだった。まれに促すと「おかーしゃ」と呼びかけてくれることもあったが、それが私を呼ぶ意味であることを理解しているとは甚だ怪しかった。しかし今回は明らかに私を呼んでいた。「はい、なあに?」と返事をした。とても嬉しそうな顔をした。彼女は自分を構ってくれるように母親を呼ぶことを覚えたのである。
これを機にトゥットゥは夜寝る時も朝起きた時も私を呼んだ。それを見たジェイジェイはうらやましがった。「いいなあ、俺は呼んでもらえないよ。」 なんてことはない。ジェイジェイはトゥットゥがいてほしい時にはいつも目の前にいてくれるのでわざわざ呼ぶ必要がないのである。私を呼ぶということは、家事で忙しく彼女の目の前にいないことが多い証拠だ。だから現時点では呼ばれないことを誇りに思ってもいいのかもしれない。
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トゥットゥへの気付き
様子
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◆「おかーしゃ(お母さん)」を呼びかけの言葉として使えた。
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体調
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土曜日、日曜日に大人顔負けの爆発的うんち。しかし平日は便秘気味。今週よりダノンBIOを投入。無糖・無脂肪のためあっさりしすぎて味があまり好きではないようだ。
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食事
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ヤマナちゃんのお土産の抹茶ババロア、そしてお通じ用にと買ったブルーベリー味のブルガリアヨーグルト。この2点。味は気に入るはずなのだが、色味(緑と紫)がショッキングだったようで一口も食べようとしなかった。
メロンは相変わらずNGのようで保育園でも残すようだ。ジェイジェイがメロンが苦手なので遺伝したか? |