2014年6月29日日曜日

二日間の成長

6月28日(土)11時半、サチ母の家の最寄駅のホームに降り立った。線路の向こうににわかには信じがたい光景が見えた。トゥットゥが自転車のかごに乗っている。かご? 自転車のかご? 自転車にはサチ母が、隣ではジェイジェイが手を振っていた。おー、なんてこったい。東京の家を出たことは先に帰っていたジェイジェイにメールで伝えていたが、まさか迎えにきてくれるとは思いもよらなかった。最初、トゥットゥは遠目に私のことがわからなかったようだが、私だとわかるとパァっと顔が明るくなるのが見えた。それは保育園に迎えに行った時のようだった。

トゥットゥとジェイジェイは義父(ジェイジェイの父、トゥットゥの祖父)の命日にあわせてお泊りに行ったのは先日のブログに書いたとおり。私は二人のいない生活、まるで独身時代のような生活を満喫させてもらったが、2日もトゥットゥに会っていないと欠乏症に近い症状になった。ジェイジェイが遅く帰ってくると必ず寝ているトゥットゥを触ろうとする気持ちがわかった。とにかくトゥットゥに触りたかった。駅の外に出るとサチ母が「久しぶりのお母さんがいいでしょう。」という粋な計らいで、私が抱っこして家まで歩くことになった。2日分張り切って抱っこするつもりだった。しかしトゥットゥは居心地が悪かったらしく、すぐに降りると言って身をくねらせた。「んっ!」指を指した先は自転車のかごだった。どうも気に入ったらしい…。子供ってそんなもんよね。

サチ母の家に着くと、これまでのトゥットゥの様子を聞いた。

・ジェイジェイの買ったペットボトルのPONジュースを奪って飲み、案の定、服に溢した。
ジェイジェイはトゥットゥがオレンジジュースが好きなことを知っていて、よかれと思ってPONジュースを駅の自販機で買ってあげたようだ。ようやくコップで飲めるようになったと言っても、飲み口が小さくて満タンに液体が入っているとなると、安易にどうなるかは想像できる。だから私は液体はコップに少量しか注がない。父親は観察の機会が限られるせいか、そのあたりが甘いようだ。

・墓参りでは桶の水を柄杓でぶちまけて遊んだ
服がずぶぬれになったようだ。この日はPONジュース、桶の水と、2回のお着替え。
 
・飽きるまで何度も家の階段登りをした
すっかり足腰が鍛えられたせいか、長くてもテーブル一周くらいで座り込んでしまう歩行が、よちよちではあるが座ることなく歩くようになっていた。我がマンションには室内に階段はないのでできっこない体験だ。

・美容室に行って髪を切った
サチ母の膝の上に乗せられて、大人しく髪を切ってもらったそうだ。サチ母の抱っこなら知らない人に頭を触ってもらうこともできるのだなあ。

・ジェイジェイの従姉妹の娘さん、小1のエオちゃんと一緒に遊んだ
近所に住むサチ母の妹さん(ジェイジェイの叔母)のお誕生日で、ケーキを持って叔母さんの家に遊びにいったそうだ。そこにはジェイジェイの従姉妹さん一家もいる。エオちゃんはトゥットゥが遊びにきていると知るやいなや、遊びに来ていた学校のお友達たちを追い返し、トゥットゥと遊んでくれたという。ゴメン、お友達。エオちゃんは命一杯相手をしてくれ、トゥットゥも少々乱暴に扱われても慕って遊んだようだ。

・三角のスイカを皮部分を持って全部食べた
5月、トゥットゥが熱を出したとき、少しでも食べてもらおうと、メロンとスイカを買ってきて食べさせた。ところが一口食べると気に入らなかったようで、それ以上食べようとしなかった。翌日も同じだった。保育園の給食でもメロンは残したと書かれることがあった。ジェイジェイが瓜系が苦手なため好みも遺伝するのかと諦めていた。ところがエオちゃんの家で出されたスイカは見事に自ら手で持って食べきったそうだ。下手をすると緑の皮の部分も食べようとしていたらしい。さすが食いしん坊。

・話せる言葉としぐさが増えた
私が知らない言葉がぽんぽんと飛び出すのには本当に驚いた。
  バアバ(サチおばあちゃん。先日「おかーしゃ」と呼んだ要領で。)
  ハナ(お花。ハのほうが高音。鼻との区別あり。)
  ボント(トンボ)
  パタパタ(トンボが羽ばたく様子。パタパタと言って両手で羽ばたくまねをする。)
  ピーピー(鳥)
  ピカ(電灯やお日様が照らす様子、夜間の飛行機も。)
  コンバ(こんばんは。「コンバ」と言って礼をする)
  パンマン(アンパンマン。とんなに小さなアンパンマンの印刷物でも見逃さない。)
  ガー(夜空を飛ぶ飛行機のこと。またはお風呂の玩具、ガー子。)

とまあ、私の知らない2日間にそんなことがあったとは! サチ母はトゥットゥの好反応を見て、「この子、きっと天才だわ!」と大いなるバババカぶり(?)を発揮されていた。

以前、区の0歳児クラスに通っていた頃は同じ月齢の子たちがいて、1週間に1回成長ぶりをお互いに確認できた。その時は明らかにトゥットゥは遅めの子だった。動きや言葉などもっともっと早い子たちを知っている。だから「天才!」とは思わないけれど、この2日間だけで明らかに成長しているのを見ると、環境による刺激とはすごいものだと素直に感動した。新たな言葉、花やトンボ、飛行機について、保育園を行き来している日常だけでは私は気付かせてやれないと思う。田舎という環境とゆったりとした気持ちでトゥットゥと接してくれたサチ母に感謝した。そしてそんな環境に自分も身を置きたいなと思った。仕事をしているともっと仕事をしたいと思うのだけれど。人間って欲張りにできているなあ…。私もなりたい自分になれるよう成長したい。





トゥットゥへの気付き
様子
格段に知恵がついた感じ。主張が激しくなっている。「こっち」だけではなく「んッ」と指を指す姿が堂に入っている。
体調
土日でどかんとうんち。浣腸の出番はなかった。毎週こんな感じ。これがリズムならそれでもいいが、力んで泣く、そしてたまに切れ痔になるのはなんとかしてやりたい。
食事
トマト、乱れ食い。皮を向き、サイコロ状に切ってもらって、もりもりと食べている。