私は催しがあると、相手個人対私個人の義理があれば、よほどのことがない限り顔を出す。それはイヤイヤではなく、お世話になっているから、好きな人だから喜ばせてあげたいという気持ちからだ。ところが保育園のように相手集団対私達大勢となると義理の枠が緩み、意外と自分都合で合理的に物を判断していることがわかった。私個人であれば、どう振舞おうが結果の責任も自分で負うのでそれでよいのだろうが、今回のように娘に関わることは娘のために何がベストかを考えるべきだろう。つい自分の思考癖で抜け落ちていた。
「偵察」。保育園のお友達やお兄ちゃんお姉ちゃんたちはどんな子がいるのか。親御さんたちはどんな雰囲気の人なのか。先生はどのように振舞うのか。そして私はトゥットゥが第一子であるため子供の行動を知らない。そもそも子供とはどんな風に振舞うのか。来年はトゥットゥは楽しめそうなのか。私よりもずいぶん若いけれどしっかりしたY君のお母さんが知り合いにいてよかった。
そして私のそんな迷いを感じ取ったのかどうかはわからないが、6月の半ば、サチ母が遊びにきた時、近所の知り合いからもらった孫のお下がりの可愛い甚平を持ってきてくれた。ハワイのサーフブランド・PIKOのハワイアン柄の甚平だった。これを着せていく場所、夏祭りしかないでしょう。ジェイジェイも誘って夏祭りに行くことに決めた。
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保育園に着くとすでに建物の中は大勢の親子でにぎわっていた。5歳組の教室が入り口となっており受け付けを済ませた。今回のお祭りではトゥットゥのような乳児組(1、2歳)でも、お菓子釣り、ジュース・綿菓子プレゼント、輪投げ、ボーリング、うちわ作り(シール貼り)が楽しめることになっていた。
最初の関門はお菓子釣りである。丸いビニールプールの中にお菓子の入った袋がたくさんあり、そこに紐がついていた。それを引っ張るというものだった。ジェイジェイの抱っこから下ろされたトゥットゥは何をすればよいのかわからず固まった。「トゥットゥ、この紐を引っ張るんだって。」 夫婦で娘に声をかけるも、目の前の係のお母さんの顔を見て立ち尽くしていた。係のお母さんも「ほら、好きなの選んでいいよ。」と言って紐を3本取ってトゥットゥの手に取らせた。私たち夫婦の顔は見ようとせず、ひたすら係のお母さんを見続けた。
ああ、きっとトゥットゥはこんなことを思っているに違いない。
「知らない人が自分の目の前に現れて、なにやら親切そうに声をかけてくる。誰だ、この人は。自分の見方なのか。危害は加えないのか。やってみたいのはやまやまだが、何か危険があるのではないか。」
結局、トゥットゥの手に握られた3本の紐を私が握りなおし、彼女の目の前で振ることでようやく一本を選んでもらうことができた。係のお母さんにポシェットのようにたすきがけにしてもらい、お祭りを回ることになった。その姿を見かけた保育園の先生は「可愛い!」と言ってくれた。
どの企画も終始そんな感じだった。いざ用意された遊びをやろうとすると最初は固まっているのだが、私が話したり見本を見せたり、係りのお母さんと話したりして場を和ませることで、ようやく動き始めた。また遊びを待つ間、トゥットゥは不安になると気を紛らわせようとしてか、入り口でもらったジュースをせがんだ。ジュースの入ったストローマグが手放せなかった。
トゥットゥはどう考えても好奇心より安全確保が勝るタイプである。なんとなくわかってはいたが、すぐに親の影には隠れず、フリーズして考えるあたりが、好奇心と安全確保が葛藤しているのではないかと想像する。慎重派だが方針が固まると大胆なジェイジェイの血を引いたのかもしれない。
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お祭りでは自営業をやってそうな一家や隣近所で付き合いのありそうな家族と子供たちがちらほらと見られた。やはり下町ならではといった感じだろうか。基本は肝っ玉母ちゃん系が多く、男の子の元気が爆発していた(笑)。どの教室からも男の子の奇声と母親の怒号が飛びかっていた。私たちの居住区はチャイニーズとコリアが多いところで園児にもいることは知っていたが、肌の浅黒い東南アジア系やインド系もおり、インターナショナルだと思った。トゥットゥにとってはきっといろんな人がいることを知るよい場所となるだろう。
またトゥットゥの所属する1歳児クラスではどのお母さんが係で手伝いに出てきているのかも把握できた。懇談会で会った人たちだ。それはお兄ちゃん、お姉ちゃんが既にこの保育園でお世話になった先輩お母さんでもあった。私も次回以降、機会があればお手伝いして、しっかり地域住民になりたいと思った。
最後は園庭で盆踊りを見た。幼児組のお兄ちゃんお姉ちゃん、卒園生OB、OGの小学生、お父さんお母さん、保育園の先生たちがアンパンマン音頭とドラえもん音頭で踊った。トゥットゥはと言うと盆踊りの輪の外でしゃがみこんで園庭の砂を必死に触っていた。上に持ち上げては下に落としての繰り返し。盆踊りが終わって、祭りから帰ろうとするも、まだやると主張するように何度もしゃがみこんで砂を触った。あれだけ施設内では不安で固まっていたのに、この集中力スイッチの入りようはどうしたことだろう。これが保育園の連絡帳に書かれていた大好きな「砂いじり」か!
トゥットゥが楽しめたかどうかは不明であるが、目的である「偵察」は達成できたと思う。来てよかった。
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祭りの帰りに保育園近所に住む弟夫婦のところに寄った。トゥットゥの甚平姿に合わせて、ユキちゃんがターくんにロンパース式甚平を着てくれたため、一緒に記念撮影をした。撮影のために二人を接近させるとトゥットゥは姉貴風を吹かせてターくんに接していた。手に取った雑誌をめくるのをターくんに邪魔されると手を払いのけた。「こら、『やさしく、やさしく』でしょ!」と叱ると、「やればいいんでしょ」と言うように適当にターくんの頭を撫でるしぐさをした。「一緒に見ればいいでしょ。」とアドバイスするとターくんに見せるのだが、それは一瞬でやはり独り占めしていた。なんか自我が鮮明になってきたよな…と思う瞬間だった。
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トゥットゥへの気付き
様子
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砂いじりが好きなことはよくわかった。上から下に落とすしぐさは水でもよくやる。先日パラパラチャーハンでもやったのは、砂がベースだったか…(‐_‐;)
独り占めする自我もあれば、自分の食べているお気に入りのものをお父さんの口に持っていってあげるシェアするやさしい自我もあるようだ(ただし皿から落ちたものが多い)。お母さんの私にはくれないんだよね…。 |
体調
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土日にまとめてうんちが習慣化しているようだ。まるで小学校で大にいけない男子生徒のようだ。そして土日のまとめ出しはうんちが大きすぎて出すときにいつも泣く。どうにかしてやりたい。
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食事
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弟夫婦の家でクッキーを11枚も食べていた。弟夫婦だから笑って許してもらったが、食べすぎだ、あんた!
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