トゥットゥの服は主にGAP、ユニクロ、無印良品がメインだ。さすがにこれだけでは地味めになってしまうのでアクセントがほしい。今までであれば出産祝いで頂いた高級服がアクセントになったが、さすがに保育園に行くようになったら浮いてしまって着せられない。最近はデコ母の手作り服が加わったので幾分か助かっているが、メインに比べると量が少ないため、補強したいと思ったのだ。
北千住での子供服のお買い物はマルイの5階がよかろうと思い真っ先に向かった。先日靴の件で子供服は派手なほうが可愛いと思い至ったため、少しにぎやかな服を買おうと思っていた。エレベーターを降りて始めに見えたお店は「コムサイズム・ゼロワン」、コムサデモードの子供服のようだ。シックだ。好みだが今回の目的から外れる。そしてそもそも保育園服にしては高い。だからセールになっても高い。買えない。
こうやって回っていくと、結局中央のキッズステージのどこのブランドかわからないワゴンに流れ着くことになった。そして恐れおののく。あまりのダサさに。いくら派手目が可愛いとはいえ、こんなダサいプリントTシャツを着せろというのか!そもそもパフスリーブでも女の子主張が強いのに、そのパフのボリュームがバカみたいに大きく、その上襟元にレースがついて、そしてボーダー、なんだこの主張の強さは!そして知る。派手目と派手は違うのだ。そして悟る。自分はプレーン御三家でよいと。
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トゥットゥはその間どうしてたかと言うと手元の人形を一生懸命触っていた。それはマルイの2階玄関から入ってすぐにあるサマンサ・タバサのバーゲンワゴンにあったミニーマウスだった。私がベビーカーを押してエレベーターに向かう途中にこのワゴンの横を通った。あら、ぬいぐるみチャームだわ。かわいい。ぬいぐるみが好きな自分の癖で思わず立ち止まってしまった。
「トウットゥ、ミニーちゃんだよー。」
私は手にとってトゥットゥ見せた。一瞬だけのつもりだった。ところがトゥットゥはすばやく手でミニーを取るとぎゅっと握り締めた。最初は気に入ったのかと微笑ましく思うくらいだったが、次にミッキーやプーさんやデイジーを順番に見せても首を横に振った。
「ミニーちゃん、ワゴンに返そうね。」
と声をかけたが、絶対にミニーは手放そうとしなかった。強い目で私を見続けた。ただでさえ他のお母さんからもトゥットゥは目力(メヂカラ)があると言われているのだが、さらに意志を持った強い目だった。買ってあげるかどうか迷った。駄々をこねれば買ってもらえると思われるのは躾の上で避けたい。それにトゥットゥはすでにたくさんのぬいぐるみで囲まれていた。
私は彼女から強引にミニーを取り上げてワゴンに戻そうそした。彼女は強い力でミニーを引き戻した。・・・仕方ない。根負けした。買おう。スーパーでおまけ入りのお菓子がほしいと泣き喚く子を想像した。先が思いやられた。(結果的に土曜日のトーマス事件に繋がっていく。) しかしよく考えると家のぬいぐるみは私が自分のために買ったものがほとんどだった。彼女のために買うのはこれが初めてだった。まあいいかという気持ちになった。バーゲンの戦利品だ。
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トゥットゥは家に帰ってもミニーマウスずっと握っていた。ミニーマウスが何かの拍子で手から離れると、再び探し始めた。それは翌日以降も同じだった。ご飯の時、お昼寝の時に常にそばにいるようになった。
そしてあることに気がついた。トゥットゥはミッキーとミニーという単語についてはサチ母に仕込まれていた。「ミッキーはどれ?」「ミニーはどこ?」と聞くと、必ず離乳食用の食器についたミッキーとミニーを指差した。そしてミッキーマウスを指して「ミッキ」とも言った。「ミニー」は発音が難しいらしく言うことはできなかったが、単語としての「ミニー」が指すものは知っているはずだった。
ところが。
「ピッキ」
と言ってミニーマウス人形を探すのだ。ピッキ?ミッキーの親戚か??そう言うたびにジェイジェイと二人で「ミニーだよ。」と言いなおすのだが、やはりミニーを呼ぶときは「ピッキ」だった。ピッキちゃんが大好きすぎて、寝室で寝ぼけながら「ピッキ、ピッキ」と撫でていたのがお父さんの股間だったという事件も起こった。夫婦で大笑いした。
叔母さんのヤマナちゃんからもらった正真正銘ディズニーのお土産のミニーマウスがあった。それを見せた。すでにミニーマウスを持っていたことを思い出させようとした。思い出したかどうかは定かではないが、サマンサタバサのものよりも一回り大きかったことに驚いたらしく、「おー」と声を上げた。しかしピッキと呼んでこの人形を差し出すと首を横に振った。あきらかにサマンサ・タバサのピッキに執着しているのだった。
そういえば私も小学2年生の誕生日に買ってもらったぬいぐるみのミニーマウスをどこへ行くにも連れていった。近所の小学6年生のお姉さんがそれを見て、得意の手編みでミニーマウスのウェディングドレスを作ってくれると言ってくれた。ミッキーマウスのぬいぐるみを買わなければ!と思い、3年生の誕生日にはミッキーをお願いした。しかし小さな町のお店は売り切れ、結局代わりにドナルドダッグとなった。ミニーちゃんに相手をあてがってあげられなかったことがずっと心残りだった。それくらい自分がミニーちゃんが好きだったことを思い出して、トゥットゥのピッキ好きは遺伝子かもしれないと思った。
そして今日、トゥットゥはピッキに自分の匙でご飯をあげようとしていた。もうそんなお世話の真似事もするようになったのかと驚いた。そうか、サマンサタバサのバーゲンワゴンからのピッキへのこだわりはお世話の心の芽生えだったのか。お世話をするにはサイズ的に丁度よかったのだろう。小さな子にも小さなものを労わる気持ちは本能として身についていると実感した日だった。
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トゥットゥへの気付き
様子
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◆人形にご飯をあげようとする
最初は薬局のおまけのケロちゃんにご飯をあげようとして、次にピッキちゃんにご飯をあげようとしていた。ぬいぐるみが汚れるので即時回収させていただいた…。ごめん、気持ちの芽生えを摘むようなことをして。 |
体調
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相変わらずうんち絶好調。ごぼう茶万歳。
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食事
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白身魚が大好き。赤魚をペロリと食べる。あと残すだろうなと思って与えたキャベツとキュウリの梅肉和えも普通に食べた。ひとえに保育園の給食でいろいろ食べさせてもらっているおかげである。
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