実は朝から一つ懸念事項があった。今朝眠りから覚めたトゥットゥの左目が大変なことになっていた。彼女の左目は大量の目やにがつき、目が開かなくなった捨てられた子猫のようにだった。つまり目がつぶれていたのだ。昨日変則勤務で休暇だったジェイジェイは「昨日、俺が保育園にお迎えに行った時には左目に少し大きめな目やにがついていたんだよ。」と報告してくれた。
プールも始まったので結膜炎だろうか。保育園の連絡帳に懸念を書いて、その日のプールは休ませることにした。トゥットゥの目は悪化していないだろうか。それだけが心配でサチ母にメールをした。「目は今のところ大丈夫よ。トゥットゥも元気。安心して飲み会に参加してきて。」と返信があった。これで安心することができた。
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飲み会に参加するため、久しぶりに18時半近くまで仕事をした。いつもは時短で16時半に帰ってしまうため、定時まで働けるアドバンテージ、さらに残業できるアドバンテージを強く感じた。
話は逸れるが、私はいわゆる晩婚で、高齢出産でトゥットゥを儲けた。その経験から、出産する女性の体の構造、そして子育てをする体力、この二点を持って子供が欲しい女性は少しでも早く結婚して子供を作ったほうがよいという当たり前の意見を持っている。しかし反面、今、ワーキングママになって思うのだ。1年も育休を取っても快く迎えてくれる職場、一日8時間働けなくても保育園のお迎えのために快く帰してくれる職場、この環境を手に入れるには職場の人間との信頼関係が必要であり、それを築くには相応の時間が必要だと。
例えば入社2年目で出産、育児となると、制度上は問題なくても、私がそれを受け入れる同じ職場の人間であれば手放しでは喜べない。仕事もまだできないくせに一人前に長期休養、時短勤務かと思ってしまう。狭量と責めらても仕方ない。しかし権利を行使するには義務を果たしてからというのが私のポリシーだ。その考え方他人には強要できないが、そう考える自由は私にある。仕事において義務を果たす。何を持ってしてかは明確な基準はないが、少なくとも快く職場復帰できる人間関係を自分で整えるのが、会社人の戦略として必要だろう。
だから結果論であるが、晩婚、高齢出産でよかったと思うのだ。言い換えるなら、独身の頃、しっかり残業して実績を残しておいてよかったと思うのだ。今、こうやってありがたく仕事を続けさせてもらい、そしてありがたく義母の協力を得て飲み会に参加させてもらえる。私は若さというアドバンテージを私なりに将来の投資に使ったことになる。
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さて飲み会。四卓あり、取締役、部長、課長、講師陣は2~3名ずつ各卓に着いた。私の卓は取締役、そして女性講師のSさんと一緒だった。このSさん、講師の中でも一番の若手だが、課長に次いで一番教育キャリアが長く、とても優秀な人だ。私は今もっていろんなことを教わっている。それなのにちっとも奢らず、本当によくできた女性だと思っている。
しばらく取締役を中心に新人と会話を回していると、やはりお酒が入ってきたからか、だんだんと艶っぽい話になってきた。そこから一気に新人恋愛事情となる。取締役からの質問ということで、パワハラになりかねず、新人が困っているかもしれないという判断が私に働いた。そこで当たり障りのない話題に転換させようとした時だった。そこに酔って目が座り気味になったSさんがすっと割り込んできた。
「ねぇ、A君とBさんって付き合ってるの?」
新人たちに動揺が走った。なぜSさんが知っているのだ。そんな顔を皆していた。その傍らで私は思い出していた。Sさんを初め、別の講師メンバーも講義から自席に戻ってくるとこんな会話をしていることを。
「○○君と△△さんは怪しいんだよね。仲良すぎでしょ。」
「あー。それ、自分も思った。」
「○○君たちって他の男子の何人かと、女子の何人かで勉強会やってるって聞いた。」
「そこのメンバーの□□君が**さんにちょっかいだしたって、@@君が言ってた。」
「いつ聞いたの?」
「この間、@@君に□□君と**さんって仲いいね、ってカマかけた。」
こうやって情報の精度を講師間で高めていっているのだった。
結局新人たちは吐いた。そして卓にいる当のA君は「もう刺し合いですよ!」と言いながら、別カップルもリークした。それを聞いたSさんは
「やっぱりね。」
にやりと笑った。あの品行方正なSさんが!と少し驚いたものの、教育に携わる者は人に興味がないとダメなのだと思った瞬間だった。ある意味、ゲスでないとダメなのだ。人が好き、興味があるとはそういうことなのだろう。
会話を少し離れた感じで聞いていた私に、バれたことが恥ずかしくて居たたまれなくなったA君は、
「教育の人たちってみんなこうなんですか。どうやって情報がバれるんですか!」
と聞いてきた。
「講師の人たちはちょっと手が空くと、皆あなたたちの話をしているんだよ。『ゲームし過ぎて寝不足だって、ちょっと渇を入れないと』とか、『彼女とうまくいってないらしいから今日の失態は大目に見てあげようか。』なんて、プライベートも含めて今日のベストは何か、明日の方向はどっちだ、半年後はどこに行こうか、って考えている人たちなんだよ。教育って人に興味がないとできないん仕事なんだろうね。悪い風にはならないから安心して。」
そう言いながら自分に足りないそういった人間臭さのようなものをこれから足していこうかと思った。この後、Sさんが強烈なジャニオタであったことを知って、驚愕するのであった。教育グループ、恐るべし。
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トゥットゥへの気付き
様子
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サチおばあちゃんにはやはり甘えたようで、お散歩すると「ガチャをやって」、風呂から上がっても「外に連れていけ」と「こっち」という言葉と指差しで命令したそうだ。
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体調
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左目に目やにが大量についていた。長い睫が目やにで真っ白(黄色)に。濡れガーゼでふき取ってやる。
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食事
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ほとんど夕食を食べなかったらしい。どうしたトゥットゥ?
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