ファンデーションとパウダーが切れただけなのでそれをさっと買って帰ればよかったのだが、美容部員は秋冬の新作を勧めてくるので少しくらいいいかと思って付き合った。買う買わないは別として自分の顔がプロに触ってもらって雰囲気が変わること、そしてメイクのテクニックを知ることができるのが面白いのだ。
秋冬の新作を使ってメイクをしてもらっている最中に綺麗な美容部員の意外な事実を知った。
「私も娘がいまして。もう4歳なんです。」
ええええーーー! こんなに若くて綺麗な人がお母さん!? 若くて綺麗な人は独身と思い込んでいる私が悪いのだが、正直に驚いたことを顔に出した。こんなお母さんたちも世の中にはたくさんいるのだということを認識しなおした。そうすると疑問がむくむくと浮かんできた。
「そのような美しいメイクで保育園に送りに行くと『だ、誰だ。あの人? 業界人(芸能関係)か?』と思われませんか? もしかすると出勤してからメイクをするのですか?」
私の質問に少し驚いて、そして少し困ったように笑った。出勤前にメイクをするらしい。そしてやはりお子さんが0歳児で保育園入れたての頃は「誰だ?」みたいに二度見されるような反応があったとのことだった。しかし今はもう4歳だから保育園側も慣れた頃ではないかと思ったが、新年度を迎える4月は同じような反応があると笑いながら言った。美容部員のフルメイクの美しさは本当に特別だもの。しかしそのようなメイクだとカジュアルな服が着れないのではないかと聞くと、その通りで、全身黒でキメて行くとのことだった。
トゥットゥも私のメイクは気になるようで、基礎化粧で化粧水をはたくときは近寄ってきて自分の頬を手でぱたぱたする真似をする。いざメイクとなると机の上に置いたコンパクトや口紅に手を伸ばしてくる。その度に使っていない口紅や美容液を手渡してそれで遊ぶように仕向ける。その美容部員のお嬢さんも似たようなものらしいが、さすがにあのようなパーフェクトなアイメイクをする際は少しでも手がぶれると大変なので「近寄らないで!」とかなりきつめに言っていたという。その甲斐もあって、今はアイメイクのときは寄ってこないとのことだった。
働くお母さん、がんばっているんだなと励まされた時間だった。ご祝儀というわけではないが、買うつもりのなかった秋冬の新作、グレーのアイライナーを買った。メイクが楽しみ。
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さて、私がこんなおしゃべりができたのも、家でジェイジェイがトゥットゥの面倒を見てくれていたからだ。お礼にビールとシュウマイを買って帰った。18時くらいに家に着くとジェイジェイの「お帰りー」という声がなかった。いつもトコトコと玄関まで迎えにくるトゥットゥもやってこなかった。はて?まだ昼寝中か? 寝室を覗いても誰もいなかった。玄関に靴がない。雨の中でかけているようだった。考えられることは一つ。トゥットゥがえらく愚図ったということだ。
20分くらい経ってジェイジェイがトゥットゥを抱っこして帰ってきた。
「すげー大変だったんだよ。今日は親子でバトったよ。(=バトルした、戦ったの意味)」
あのジェイジェイがトゥットゥと対立することがあるのか? なんでも「うん、うん」と要望を聞いてくれるのがお父さんではなかったか?
ジェイジェイの話によると次のようなことだった。トゥットゥは昼寝の目覚めが悪くずっと愚図っていた。頭部はものすごい汗だったという。抱っこすると玄関ドアを指して「こっちー、こっちー」と泣いた。昼寝も20分しかせずに目覚めたためもっと寝るべきだと思ったが、仕方なく外に連れ出した。いつもの非常階段で外の景色をしばらく見た。家に帰ってくると再び玄関ドアを指して「こっちー、こっちー」と泣いた。仕方なくマンションの外に出て小雨の中うろうろした。再び家に帰ってくるとまたもや「こっちー、こっちー」と泣いた。さすがに3度目はないと思い「ダメ。」と言った。ジェイジェイはそのうち諦めて泣き止むだろうと思ったらしい。代案でベッドに腰掛けて窓から飛行機を見たりもしたという。しかしトゥットゥは「こっちー、こっちー」と言って30分泣き続けたらしい。「ダメ。」といい続けたジェイジェイもさすがに根負けして、再々外出をしていたということだった。
話を聞いていると予想はできた。トゥットゥの粘りは一味違う。絶対に諦めない。先日のご飯事件で思い知った。今回の場合、いつも要求を聞いてくれるお父さんに「ダメ。」と言われたことが予想外で悔しかったのだろう。30分泣かせ続ける。私なら10分で根を上げるかもしれない。トゥットゥの強情っぱりはジェイジェイに似たのかもな。私はもう少し聞き分けのいい子だった記憶が…(自己申告)。
むしろ1歳半で聞き分けがいい、諦めが早いのは不健全で、今回のような泣きべそが正しい成長なのではないだろうかと思った。要求が通るということは世界に受け入れられたということであり、こういった肯定的な体験がやがて自信に繋がる。いつかは願いが叶うと信じて諦めない強い心を生むのではないだろうか。まったく要求を受け付けないのはダメだし、はいはいと要求を受けるのも躾が必要場面では不適切だし、やはり要求を受け付ける匙加減は親次第で、それによって性格が形付けられるのだろう。(こんな記事も見つけた。「やり抜く子・投げ出す子」)
今日のジェイジェイ、グッドジョブ!
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トゥットゥへの気付き
様子
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7月の夏風邪で食欲が落ちてから、まだ食欲が本調子ではない。というより全体的に少なくなっている。そのせいか顔がほっそりしてきて、顔が少しお姉さんになってきた。少し美少女風(><)!
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体調
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手足に小さな蕁麻疹。保育園でも木曜日の午後にばーっと足に出たらしい。先生によると夏に内臓が弱って出る場合があるとのことだったので、注意して見ておいてほしいとのことだった。家に帰ってしらべると、蕁麻疹はアレルギーの場合があるとのことで、それ以外は原因がわからないことがほとんどだとのことだ。
金曜日の夕方の保育園で泣きながら大うんち。お尻が切れたとのこと。月曜日から便秘だったからな…。家に帰っても大うんち。切れ痔。可哀想に。 |
食事
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桃、時間が経って茶色になったもの食べず。すいか、切って時間が経ってすこしぼやけた味になったもの。一口食べてそれ以上食べず。すごいな、食べ物の選別。
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