2014年8月21日木曜日

くだもの

去年の7月くらいから始めたトゥットゥの離乳食の進みは非常に順調だった。まずいと言ってへんな顔をしたのは納豆くらいのもので、なんでも掃除機のように食べた。ところがこの7月、ヘルパンギーナとアデノウイルスもどきの風邪をひいた時に食事が喉を通らなくなり、ほとんど野菜生活のジュースと大好きなクリームパンで乗り切った。それを境に今まで食べていたものを食べなくなった。それはてっきり病気で好物ばかりを与えていたせいだと思った。

あんなに大好きだったヨーグルトを拒否するようになった。便秘対策で7月に入るまでは毎日食べさせていたプルーンヨーグルトを食べさすことができない。トゥットゥのためにとデコ母が送ってくれたゼリーや羊羹の詰め合わせも拒否をした。どんなに「美味しいよ!」と言って、こちらが食べる様子を見せても首を横に振った。あんなに好きだったぶどうもしばらく拒否をした。巨峰の皮を向いてあげても口には入れず、むしろ触った時の実の弾力が面白いようで握りつぶして遊び始める始末。なんとか口に入れて、「あ、美味しいんだ。」というような顔をしたものの、その後も握りつぶす遊びのほうが優先順位は高かったようである。

ずっと観察をしていると病気ばかりのせいではないことに気づいた。どうも食べ物を目で見て判断しているようなのだ。先日、サチ母が遊びにきたときに美味しい桃を買ってきてくれた。桃が嫌いな人が世の中にいるだろうか…と思うくらい桃の香りと甘さは格別だ。トゥットゥだって好きに違いない。サチ母も私もそう思った。しかしトゥットゥはサイコロ状になった桃をまじまじと見て、首を横に振った。あんなに美味しそうな香りがしているのに!? しばらくスプーンで口元に運んでは手で払われて…を繰り返し、結局サチ母がトゥットゥをだまし討ちにするような形で彼女の口にすばやく入れた。するとトゥットゥの目が輝いた。そこからはくいしんぼうのトゥットゥ。想像どおりむさぼるように桃を食べた。

そうか、トゥットゥは7月頃を境に見た記憶と味の記憶が結びつかないものは食べたくないと思うようになったのだ。そんな発見を裏付ける出来事が今日起こった。「くだもの」という絵本がある。


トゥットゥには食べたことがあるくだもの、大好きなくだものがある。本をめくってそれが出てくるページになると嬉しそうにくだものの名前を言うのだ。

「す、い、か」

そして…なんとページごと食べる真似をするではないか! これには驚いた。

ずっと観察をしていると次のような結果になった。
○:食べる真似をする/△:食べる真似はしないが引っかかる/×:すぐにページをめくる

くだもの食べ真似考察
さくらんぼ×見たことはあるが、食べたことがないためスルー
すいか6月の義父の命日で振舞われて美味しさをしった様子
もも8月2日のサチ母の強引さが効いたようだ
ぶどう一応美味しいとはわかっているらしい
なし×一瞬どこかで見た記憶がありそうで手が止まったが、
食べたことがないためスルー
りんご少し考えてスルー。
食べたことはあるものの摩り下ろしかスライスであり、
絵本に出てくるくし切りでは食べたことがないため
くり×見たこと、食べたことがないためスルー
かき食べたことはないが、「かき」と言っていた。
サチ母に教えてもらった様子
みかん大好き
いちご大好き
バナナ大好き

見た目で判断するようになったとは恐れ入った。しかし警戒して食べないものが多くなって食事が困るようになったのは現実に問題だなあ。





トゥットゥへの気付き
様子
バスが好きなようで、保育園迎えで大通りを通って帰らないと機嫌が悪くなる。
体調
うんち、でません。困った。
食事
ちりめんじゃこだけをもりもり食べる。ジェイジェイが酒の肴で食べるように。さすが父娘。