さてそんな彼女を家に招こうかとも考えたが、以前結婚祝いに駆けつけてくれた時も同じように家であったし、私自身が家と会社と保育園の往復でどこか外に出たかった。それで考えたのが休日の雰囲気にふさわしい上野公園のスターバックスだった。育休中にトゥットゥを連れて何度か行ったこともあり、ここなら彼女とおしゃべりしてもトゥットゥの機嫌も持つかなと思ったのである。
そして当日、スターバックスに現れた友人は全く昔と変わらず、美人で清楚で色白のお嬢様だった。彼女がクラブに出没していたとは想像もできないが、当時フロアでもクリアな雰囲気が異質だったのを覚えている。他の女性は明らかに服飾やメイクといったオシャレ業界や音楽や本といったサブカルを扱う業界の人だろうと想像するような女性ばかりだったからなあ。だからこそ鴨川の半公務員のようなまじめな友人と私のような全うなサラリーマンと気が会ったのだろうが。そうすると私たちも異質だったわけか…。
彼女は上野駅でトゥットゥにパンダの大判焼きを買ってくれていて、挨拶代わりにすぐにトゥットゥに手渡した。二人はすぐに仲良くなっていた。家では甥っ子、姪っ子、会社でも小さな子のお世話をすることが多く、子供は慣れていると言った。話を聞くと彼女はまだ独身だと言う。彼女のように育ちもよい、気立てもよい、見た目も美しい女性がなぜ?結婚するつもりはあるがなかなか縁がないとのことだった。クラブでもすぐにナンパされて困ったような笑顔をして断っていたことを思い出した。きっと昼間でも引く手数多だったろうに「この人」と思う人はいなかったのだろう。
★
彼女と話していると、独身時代ちっともモテなかったし、結婚願望もなかった自分に、夫と娘がいることを不思議に思った。ジェイジェイが偶然にも同じ職場にいる私を好いてくれて、「まあ、悪い人じゃなさそうだしね。とりあえずいいか。」と始まった交際である。
この際書いてしまうが、私の好みの男性は「インテリ」である。人文科学、社会科学、自然科学全方位に興味が向かい、貪欲に知識を取り込む百科事典のようであろうとする姿勢を持つ人である。最近はインターネットで調べればすぐに答えが出てきてしまうが、それではダメなのだ。一件関係ないと思われる知識をつなぎ、この世を面白がる人が好きなのだ。荒俣宏さんのような。歌舞伎役者なら市川猿之助(亀治郎くん改め)さんのような。
会話を重ねれば重ねるほどジェイジェイは好みから外れた(ごめん)。彼は地頭はすごぶるよいことはすぐにわかったが、きっと私が若かったらそれだけでは物足りなくて交際していなかっただろう。しかしそうしなかったのは、まず自分は今までモテなかったため好かれているという好条件は滅多にないチャンスだと思えたこと、そして出産のリミットが近づいていたことから出会いに対し謙虚にならざるを得なかったことだった。
このタイミングでなければ私はジェイジェイと交際することはなかっただろう。そして彼の人柄のよさを知ることもなかっただろう。彼は交際中から親兄弟、友人など大切な人には礼を尽くすのが見てとれ、関係がいつまでも良好であることがそれを証明していた。家族になるにはもってこいの人柄だと思った。結果、好みとは違うが一緒になった。ゆえに私の結婚のイメージは川を流れていたら、側を流れてきた桃の実だ。つくづく結婚は縁(場と時期)だなと思った。桃は多すぎても、結局食べられるのは一つなのだろう。
★
今日は家族で近所の神社の例大祭に行く。トゥットゥに甚平を着せてベビーカーで出陣。改めて家族のよさを噛み締めたのだった。
★
トゥットゥへの気付き
様子
|
スターバックスでは、ジュースを飲ませたり、おやつを食べさせたりして、しばらくは大人しくしてくれていたが、やはり機嫌はもって1時間。飽きたと騒ぎ始めた。
|
体調
|
土曜日に堅いウンチ。バナナ1.5本分くらい。痔になって可哀想だ。
|
食事
|
ごはんのみもりもり食べる感じ。
|