2014年10月14日火曜日

保育園で待ってます

朝一で会社に連絡した。「娘を病院に連れていくため午後から出社します。」 すぐに保育園に連絡した。「娘が突発性発疹にかかったようです。病院に連れていきます。」 すると予想はしていたが、登園証明書が必要とのことだった。証明書があれば、病院の後、お昼からでも受け入れ可とのことだった。

すでにトゥットゥの発疹の痕はなくなりかけていたが、万が一別の病気の可能性もあるし、突発性発疹だったとしても登園証明書が必要なため病院に連れていった。

「所見ありませんね。お話だけなら突発性発疹…ってことでいいんじゃないかな。」

先生の言葉に拍子抜けした。そんなものなのか。エクソシストのリーガンみたいに狂ったのに…。そもそも扁桃炎はなんだったのか? ダブルで罹患したのか? でも直ったからまあいいか。そんなことをもやもや思いながら、一旦家に帰った。

そういえば先生は「下痢はありましたか?」と聞いた。少し迷って私は「いいえ、下痢はありません。」と答えた。迷ったというのは次のような事情がある。そもそもトゥットゥは便秘気味で、ここ数日の扁桃炎、突発性発疹で下剤をストップしていた。そのせいもあって便秘が続いていた。昨日よくやく症状がおちついたので1週間ぶりに下剤を飲ませたのだ。すると今朝、起床するとおむつからはみ出るくらいのうんちのお漏らしをした。ズボンはおろかシーツまでもが汚れている。嗚呼、どおりで匂いがしていたわけだ。私はてっきり久しぶりの下剤が効きすぎたと思った。

10時前に一度家に帰った。そこで育育児典を見ると、突発性発疹の症状に下痢というものがあるので、それを確認したようだった。結局、突発性発疹。登園証明書も書いてもらった。これでトゥットゥを保育園に連れていける。





一度家に帰ったのは、保育園の朝のおやつの時間を過ぎていたからだ。トゥットゥは少しお腹がすいているに違いない。おやつを食べてから保育園に連れていこうと思った。ベビーカーから下ろす時、トゥットゥは「がっこ(抱っこ)して」と言った。病み上がりなので抱っこしてあげようと思い、体を持ち上げた。トゥットゥは嬉しそうに笑った。そしてすぐに「ねんね」と言って、ベッドルームを指さした。

「あれ、今からおやつだけど、寝るの? 珍しいね。」

私はトゥットゥをベッドの布団の上に置いた。トゥットゥは気持ちよさそうに布団に顔を埋めた。そしてそのままにこにこしながら、昼寝(朝寝?)の体勢になっていた。幸せそうな表情に、これから保育園に連れていくのが申し訳なく思えた。しかし私もすでに会社を2日間休んでいて、これ以上休むと仕事が滞ってしまう。トゥットゥを昼食の時間までに保育園に預けてしまいたかった。葛藤しながらも説得した。

「お布団気持ちいいのはわかるけど、今から保育園だよ。」

何度かその言葉を繰り返した。トゥットゥは何を言われているのかわからない。そういった表情だった。仕方なく私はトゥットゥを抱っこした。布団から引き剥がす形となった。もちろんトゥットゥは泣いた。おやつを食べようと言っても機嫌を直してくれなかった。仕方なくそのままベビーカーに乗せた。そのときにはもう諦めたという感じで魂の抜けたような無表情になっていた。保育園に行く間ずっとその表情だった。

保育園に連れていくと、1歳クラスの園児たちはベランダで遊んでいた。がらんどうになった教室にこっそり入ってトゥットゥの準備をした。先生がやってこられた。

「大丈夫です。そのまま出勤なさってください。」

トゥットゥを抱っこで引き取った先生の心強い表情とはうらはらに、トゥットゥは今にも泣き出しそうな顔をしていた。





後ろ髪を引かれながら出社したものの、2日分の仕事が溜まっている私が早く帰れるはずもなく残業気味となった。トゥットゥを保育園に迎えに行ったのは18時10分。いつもより40分遅くなってしまった。保育園正門から真っ暗になった園庭に入ると、トゥットゥのような泣き声が聞こえた。後ろめたさからの幻聴か。もしくは母親は自分の子の声に敏感になっているのか。教室へ急いだ。

教室に入るとトゥットゥは入り口付近で先生とパズルゲームをしていた。泣いているように聞こえたのは気のせいだったかと安心したのもつかの間、立ち上がってこちらにダッシュでやってきたトゥットゥの目にはいっぱいの涙がたまっていた。

「他のお母さんが迎えにくる度に『お母さんかも!』って顔を輝かせるんですけど、『自分のお母さんじゃない…』ってがっかりして、その繰り返しで。さっきまで我慢できていたんですけれど、とうとうがっかりで泣き始めちゃって。」

ゴメンよ。トゥットゥ。あなたも保育園で一生懸命お勤めしてるんだよね。

ふと西原理恵子さんの「毎日かあさん」の一話を思い出した。保育園に迎えにきたのが違う子のお母さんとわかる度にティッシュで涙を拭いて自分のお母さんを待つお嬢さんの話。保育園の先生がいくらやさしくて、母親と一緒にいる時間よりも長かったとしても、子供はお母さんが大好きなんだなと思うエピソードだった。

私はどんな形でその好きに応えてあげることができるだろう。





トゥットゥへの気付き
様子
寂しがりや。
◆色の認識
そういえば29日(月)のよちよち会でR君が赤いものを「あか」と指すのを聞いて、トゥットゥも色を認識して話すようになった。「赤」に加えて、先週から「黄色」「緑」「ピンク」とはっきり言うようになった。
体調
精神的にまだ本調子ではない様子。私にべったり。
食事
ご飯よりもお母さんの抱っこ。病み上がりだからいいか。夕飯作れず。ジェイジェイには食べてきてもらった