<やっぱりうんちが大変>
慣れない地で食べまくるのはいいのだが、トゥットゥはやはり便秘になってしまった。しばらく薬を抜いても適度にうんちが出るサイクルになったのは、保育園で活発に活動するようになったおかげだろう。ところが今回の帰省では雨の日が続き歩くことも少なかったために、再び便秘になってしまったと思われる。仕方なく下剤を使うことにした。
下剤の力を借りて切れ痔になりながらやっとこさ出したうんち(コロコロ形状がぎゅっと固まっている)を見て、トゥットゥは「なっとう…」と言った。た、確かに、大粒納豆に似てるね。子どもの発想力すごい。そしてその後、昼寝に連れていった寝室の茶色の毛布を見て「うんち…」と言った。たとえができる、もしくは類似を見つける能力は感心だが、下ネタとは複雑。
<とーたんの飛行機>
ジェイジェイだけが先行して東京に戻ることになっていた。24日(月)に岩国錦帯橋空港に送りに行く。いつもなら保安検査場を抜けるとバイバイなのだが、今回は100円のお金を払って展望デッキで見送ることにした。私、トゥットゥ、デコ母。金網越しに飛行機を見る。
そのうち搭乗が始まり、ボーディング・ブリッジをジェイジェイが通るのが見えた。皆で手を振る。トゥットゥはお父さんが見えているのかはわからないが、私たちがしきりと「お父さんだよ。バイバイ!」と言っていたので、その意味はわかったのだろう。手を振っていた。
私はボーディング・ブリッジが機体から離れ、飛行機が離陸するまで、何回かに分けて動画を撮った。それは飛行機好きなトゥットゥのお気に入り動画になるかもしれないからだ。この手の動画で一番のお気に入りは「踏み切りを通る電車」である。飽きもせずに「カンカンカン!」と言ってご所望する。
ジェイジェイを送ったあと早速飛行機動画を見せた。すると
「とーたんの」
と言うではないか。それ以降、この動画を見せるたびに「とーたんの」と言うので、ジェイジェイが乗っているというのがわかっているのだと思う。こういったところにも成長が垣間見れて嬉しく思った。
<念願のおもちゃ屋>
四ツ谷に「おもちゃ美術館」というのがある。以前友人がボランティア学芸員をやっていて、招待されて一緒に行ったことがあった。私は体験型施設にすぐに虜になった。そして再び職場復帰前にトゥットゥを連れていった。その時もらった「グッドトイガイド2013-2014」に「このおもちゃが買える店」ということで紹介されていた店があった。それが山口県柳井市には木のおもちゃ屋「フォーゲル」である。
実家の近所ではないか!(もちろん車は必要だが) ぜひ行きたいと思った。そして念願叶ってようやく行くことになった。私は単純に見学のつもりだったが、デコ母は何かいいものがあればトゥットゥにおもちゃの一つを買ってあげたいと思ったようだ。ところがお互いその通りにはいかないことがすぐにわかる。
靴を脱いで店内に入ると素敵な木のおもちゃが所狭しと並んでいたが、その全てのお値段にデコ母は怯んでしまった。確かに、最低でも5000円からといった印象で、仮にこれを買ってあげたいと思っても到底即決できる値段ではなかった。デコ母は「今度からいいものを一つずつそろえるつもりでここに来るわ。」と言い、心構えから見直すようでいた。そして私。シーズンはクリスマス。通常のおもちゃ展示とはおそらく異なるのだろう。店全体がクリスマス展示となっていた。私はクリスマスグッズに弱いのだ。何か買って帰ろうという気持ちになっていた。
それを聞いたお店の奥様から
「よさがわかりますか。」
と声をかけられた。わかるもなにも、北欧系というか、木工系に弱いだけですよ。そして店内で見つけてしまった。木工クリスマスツリーを。
トゥットゥがお腹にいるときからずっとクリスマスツリーを探していたのだ。生まれてくる子どもと一緒に飾り付けをして楽しく見ることができるツリーをと。ところがデパートに行くとラグジュアリー、もしくはシックなクリスマスツリーばかりだった。大人二人や子どもが高学年になった家ならいいが、小さな子どもの家に置くツリーにしては面白みにかける。イメージとしてはバレエの「くるみ割り人形」のようなにぎやかでロマンティックで、なにより日本人的「カワイイ」ものがよかった。
目の前にあるものはほぼ理想どおり。欲を言えばもう少し大きいほうがよいが、これ以上の価格になると手が出なくなる。お店に来る前は買うつもりなどさらさらなかったのに、こういうのは一目ぼれが大切だと自分の経験上知っているので、清水の舞台から飛び降りた。11月30日に家に届くように配送手続きをした。ほくほくだった。
その間、デコ母とトゥットゥは私の意識になかった。二人はお店の人に用意された木のおままごとグッズで遊んでいた。ごめん。