前回からの続き。
<錦帯橋>
ジェイジェイが錦帯橋に行ったことがないとのことだったので、紅葉がきれいな季節ということもあり、帰りの足で錦帯橋に行くことにした。デコ母の運転する車で向かった私たちは橋の前で下ろしてもらい、デコ母は駐車場に止めてから合流することになった。
トゥットゥが錦帯橋を歩くのはなかなか絵になると思ったが、私もジェイジェイもどうせ途中でいつもの「抱っこして。」コールがかかり、抱っこすることになるだろうと踏んでいた。連休初日ということもあり、橋の上は人が多かったから、人見知りするトゥットゥはなおさらだった。
トゥットゥの立ち上がりは順調で、私と手をつないで一緒に歩いた。そのうち手を払いのけ欄干に手をかけて自分で歩き始めた。頼もしいなと思った。1つ目の緩めの導入アーチはクリアした。2つ目のアーチから勾配がきつくなり階段上になると再び手をつないだ。私の手に力を入れて一生懸命上り、そして一生懸命下りた。2つ目の標準アーチはクリアした。
このあたりで「抱っこして。」コールだろう。そう思って構えたが、進んだ。ひたすら進んだ。にこにこ笑いながら。そして、最後のアーチまで、全て5連のアーチをわたりきったのである。これには親の私たちも驚いた。いつも近所の公園に行くにもマンションの玄関を出たばかりの曲がり角で、保育園の帰りも正門を出たばかりの曲がり角で、「抱っこして。」なのに。
そういえば保育園の連絡帳で「○○公園まで遊びに行きました」と書かれているのを何気なくみていたが、結構な距離があるではないか。まだ歩けなかった頃の避難車(かご車)に揺られて行くイメージがあったが、確かに先生たちもそんな長い距離、避難車を引いて遊びにいくかいなって話だ。きっと途中先生に抱っこしてもらっているんだろうなとも思っていたが、先日の参観日では「いつもなら歩きますよ。」と言っていたので(その日は私が抱っこした)、トゥットゥは本当は歩けるのだろう。
デコ母と合流して、錦帯橋を渡りきったことを伝えると、それはもう驚いていた。橋の先にある吉香公園でもジェイジェイに手を引かれて歩いた。落ち葉を見ると拾っては「赤」「黄色」と言い、私たちにくれた。デコ母は目を細めていた。公園内にある白蛇観覧施設にも行き、施設入りなおすことを要求するくらい、白蛇も気に入ったようである。さすが、蛇年生まれ。
<おじいちゃん、こんにちは>
2月に会ったぶりのおじいちゃん、つまりロミ父と対面。2月は1歳の誕生日という機会のせいで、大勢構ってくれる人がいたために、おじいちゃんはその他大勢の一員となってしまったが、その前、去年の11月に会ったときは、おじいちゃんは大変な気に入り様だった。というのも、一般の赤ちゃんが声の低い大きな男性が苦手な中、トゥットゥはなぜかお父さん、ティエティエ(叔父さん)と男性によく懐き、おじいちゃんも例に漏れなかった。コタツに座るおじいちゃんのお膝が定位置となった。
さて今年はどうか…。ゴルフから帰ってきたロミ父を見て、怯えはしなかったものの、自分から寄っていくことはなかった。表情はやはり「誰だっけ、この人。」 しかし私たちが場を暖めると、やはり敵ではないとわかったようで次第にいつものトゥットゥへ。おじいちゃんに抱っこされても特に嫌がるそぶりも見せなかった。しかしまだまだ表情は硬かった。
土日とゴルフ、月曜から仕事と、日中いないおじいちゃんに本格的に慣れるのは3日目くらいからだろうか。私が晩酌をしたために眠たくなってしまい、ご飯を食べ終わったトゥットゥが暇をもてあまして、仕方なくおじいちゃん、おばあちゃんに遊んでもらっていた。NHKチャリティコンサートに出演していた郷ひろみ「2億4千万の瞳」を見て、「オークセンマン、オークセンマン」と合いの手を入れていた。コタツの上によじ登り、オンステージで踊っていた。みんなで笑った。去年の11月のようにコタツに座るおじいちゃんのお膝が定位置となった。小声で「じいじ」と呼んだ。
ロミ父を驚かしたのは、トゥットゥの食欲だ。初日からシラスご飯で二杯お変わり。その日ご近所の方が釣ったアジを塩焼きにしたところ1匹ペロリ。翌日も朝ごはんを 玖珂のアンジェリックのケーキもペロリ。おばあちゃんに剥いてもらった庭の柿もペロリ。ご飯を軽くしか食べないロミ父は「自分よりよく食べる。」と感心していた。