この連休を使って私の郷の山口に帰省した。22日(土)~26日(水)の4泊5日。目的はトゥットゥをロミ父に見せることである。専業主婦のデコ母は機動力が高いので、何かの用事にかこつけて上京してトゥットゥの成長を生で見ることができる(今年はすでに2回上京)。しかしロミ父は生涯現役的に仕事をしている関係上、そうそう休みは取れず、こちらから出向かないとトゥットゥとお祖父ちゃんは会えないことになる。せめて年に1回は。そう思い、航空運賃の高い、そして混雑する盆、暮れを除いて、この時期に帰省することにした。意図せず去年も同じ時期だったので、やはり私の毎年頭の中は同じというか、同じ思考回路なのだろう。
今回の帰省について時間順に数回に分けてハイライトを追っていきたい。
<トゥットゥと飛行機>
9月に敬老の日&お彼岸企画でトゥットゥを連れて成田空港に飛行機を見にいったが、この時は目の前にある機体が空飛ぶ飛行機と同じものだと認識ができなかったようでキョトーンとしていた。しかし今のトゥットゥは違う。音を出しながら空を飛ぶものを「ひこうき」、陸上にいても飛行機形状のものはきちんと「ひこうき」と指すようになった。準備は万端だ!
山口に向かう当日。まずはモノレールからの景色を見て「うみ、うみ!」と興奮。ジェイジェイと考えた末、「それは正しくは『運河』かな。かわ、かわ。」と訂正した。羽田空港エリアに入ると、滑走路にと壁の広告用のポスターやらアクリル板に飛行機の絵が描いてある。それを見て「ひこーき、ひこーき」と大興奮。これなら飛行機で行く甲斐があったというものだ。こんなに好きなのならと早めに第二ターミナルの保安検査場での検査を済ませ、搭乗口付近の待合所で窓の外の飛行機を見ながらお弁当食べることにした。
予想通り間近に見える飛行機にトゥットゥは大興奮。タグカー(荷物コンテナをひっぱる車)を見ては「でんしゃ!」と叫ぶところを見ると(電車じゃないけどね)、飛行機以外にもいろいろと目が行っている本気モードであることがわかった。これではお弁当どころではないなと思ったものの、よねすけのこだわり天むすを3つ食べ、自宅最寄駅で買ったクリームパンをペロリと食べていたので、食い気はまた別なのだと思い直す。
個人的には、前回の帰省でサマンサタバサ・スタジオモーリスでの写真撮影が気になっていた。これは客室乗務員やパイロットの格好をさせての写真撮影のようで、サマンサタバサの店先にサンプルの写真がパネルになって飾ってあった。トゥットゥに可愛い格好をさせて写真を撮りたい! サービス自体は注意は引くものの、出発前の気忙しい時にパネルを一目して所要時間がわからないようであれば、広告は失敗かなと思って今回も利用せず。冬は服を脱がすのが面倒くさいしね。
あとはラグジュアリーな物が揃うイセタン羽田ストアターミナル2。メンズメインということで、出張ビジネスマン相手だとこういう店作りになるのかと感心した。なかなか百貨店に行ってもメンズフロアに行くこともないしね。ここでモルトン・ブラウンがたくさん揃っていて目がハート。ここのナランジ(オレンジ&ベルガモット)の香りが好きで、最後までクリスマスコレクションを買おうか悩んでしまった。結局店員が来なかったので買わなかったが、こういうお土産の迷うのは楽しいものだ。
おっと話が逸れた。トゥットゥの話に戻そう。
飛行機に搭乗すると、ジェイジェイの抱っこで1時間半を過ごす。泣くわけでも大声を出すわけでもなく、基本、抱きかかえられてまっすぐ座って雑誌「旅の時間」をひたすらめくっていた。退屈になると、ジェイジェイの膝の上で立ち上がったり、腕に持ち上げられてナナメになってみたりと暴れた。そのうちコアラちゃん抱っこで睡眠。空の旅は約1時間半。終始いい子だった。
<ペンペンのおばあちゃん>
岩国錦帯橋空港に着くと山口のおばあちゃん、つまりデコ母と対面。6月に東京で会って以来である。ロミ父はゴルフでおらず。やはり最初は警戒していて、ジェイジェイに抱っこされたまま「誰だっけ、この人。」というような目を向けていた。しかしやけに親しげにしてくるし、私とフランクに話す間柄から、「敵ではない。」という判断がトゥットゥは働いたようで、ジェイジェイからバトンタッチで抱っこされて、素直に抱っこされ、ソファーで素直に隣に座った。
「ちょっとおむつ替えに行ってくるわ。」
私はまだ緊張の残るトゥットゥを連れて授乳室へ。トゥットゥは私と二人だけになるといつもの調子になり、歌を歌ったりしてリラックス。すかさず、
「トゥットゥ、あの人は山口のばあば。ペンペンのおばあちゃんよ。ペンペン、ペンペンッ!」
そう言って私はおむつを叩いた。トゥットゥはすぐに頭の上に豆電球が浮かんだような顔をした。伝わったか!?
ペンペンとは。6月にデコ母が東京に来たとき、トゥットゥがしまってあるおむつ(パンツタイプ)を片っ端から出して、ゴミまとめ用のテープを剥がしていった。それを見たデコ母がおむつを拾いテープを再び留めた。その時に「ペンペンッ」と言って仕上げにおむつを叩いたものだから、トゥットゥも面白がって一緒に「ペンペンッ」と叩いていた。その様子を終始動画に納めた。そしてトゥットゥは時々をれを見て「ペンペンッ」と言った。その度に「山口のばあばよ。」と教えた。
「ペンペンッ」という言葉でかつて自分を可愛がってくれた人だという記憶がよみがえってきたかどうかはわからない。単純に動画の中の人ということがわかっただけかもしれない。そこから一気に打ち解けて、トゥットゥはデコ母と一緒に手をつないで駐車場の車まで行った。6月の1歳4ヶ月時点ではまだトゥットゥは歩くことはできず(歩けても10歩くらいで、まだハイハイのほうが移動に便利だった)、デコ母は歩くトゥットゥを見て、しきりと「すごい!すごい!歩けてる!!」と感動していた。
しかし歩く感動はこんなものではなかった。親も驚きの行軍が待ち構えていた。