2014年12月22日月曜日

これぞ「ありのままの!」

この週末(20、21日)、12月24日のサチ母の誕生プレゼントとして毎年恒例の温泉旅行に行った。去年はトゥットゥが0歳だったため、クリスマス&誕生会になったものの、その前は鬼怒川、その前は箱根と、ジェイジェイと結婚する前から私は参加している。今年は会社の健保組合の保養所を利用してみようということで、TJK箱根の森を利用することにした。私、ジェイジェイ、トゥットゥ、サチ母の4人の旅だ。

ジェイジェイはサチ母とトゥットゥのために、小田急ロマンスカーVSEのサルーン席を予約してくれた。これはガラスのパーティションのあるボックス席だ。旅行といえばボックス席。朝、山手線で新宿に行くまでは日常の延長だったが、この席に着席すると一気に旅情が高まった。机を広げて社内販売のコーヒーを頼み、サチ母が持参したお菓子やみかんを食べ、皆で1時間10分の旅路を楽しんだ。箱根湯本に到着するとすぐに登山鉄道に乗り換え。彫刻の森へ。

彫刻の森駅に到着すると、小雨振る中、荷物を預けに宿泊施設へ向かった。驚くことになかなかにラグジュアリ-な外観で、チェックインはまだできないため部屋はわからないが、普通で泊まると2万円以上はしそうだなと思った。トゥットゥはフロントのクリスマスツリーの電飾や雪の結晶のオーナメント、雪だるまのオブジェを見て、

「ありのままの!」

と叫んで大興奮した。それは「アナと雪の女王」のことだった。







思い返すと、10月頃からテレビから松たか子さんの「ありの~ままの~♪」と歌声が流れると、「ありのままの!」と叫んでいた。保育園に迎えにいった時、CDデッキから音楽が流れていることもあったので、きっと「アナと雪の女王」の音楽が流れているのだと思った。歌がわかるようになったのか。トゥットゥの成長を感じた時だった。

その直後、スーパーで買い物をしているときだった。クリスマスに向けてお菓子のコーナーが新設されていた。そこにブルボンの「アナと雪の女王」のお菓子が並んでいた。さすがにアナとエルサの絵はわからないだろうと思いその前を素通りしようとした。すると「ありのままの!」と叫んだではないか。絵も認識してるのか。あまりに目をきらきらさせて訴えてくるので、この可愛さに免じて、この前を通るたびに買うお菓子が一つずつ増えていった。

そしてマンションの共有ホールにクリスマスツリーが登場すると、それを見て「ありのままの!」と言った。どこが「アナと雪の女王」なんだ…? どうも街の電飾を見てもそう叫ぶことがあるので、きっと電飾なのだろうと思った。ある日、明確にクリスマスツリーの雪の結晶のオーナメントを指して言った。「ありのままの!」 思わず私は「正解ッ!」と言って唸った。

ここまで「アナと雪の女王」を認識するのならと、クリスマスプレゼントを「アナと雪の女王」のブルーレイディスクをあげることにした。届いたその日に一緒に鑑賞した。もちろん幼児なので集中力が持つはずもなく、それでもトゥットゥは30分近く食い入るように見た。集中力が切れた後は、一緒にお人形遊びや電車遊び、絵本を読んだりして、見続けた。


その翌日、トゥットゥは朝の天気予報を見て「ありのままの!」と叫んだ。吹雪映像を見てそう言っていた。ああ、雪の降る様子か。そして日本地図の日本海側の雪だるまマークを見てそう言った。ああ、オラフか。こうやって「ありのまま!」が増えていくのだ。恐れ入った。

今回は宿泊先のロビーで「アナと雪の女王」を連想させるものが勢ぞろい。役満状態にさもありなんと納得の結果。その可愛い姿を写真に収めようと、私、ジェイジェイ、サチ母はカメラを向けるも、歩き回って大はしゃぎするため、皆ろくな写真が撮れなかった。しかし彼女にとって、ミラクルな「ありのまま!」は二日目に待っているのだった。







一日目の昼食の餃子をかき込むように食べ、プレイルームで20回も滑り台を繰り返し滑って楽しみ、大浴場(温泉)もなんなくクリアし、慣れない場所でもよく眠ってくれたトゥットゥ。1点残念だったのは、夕飯時に隣に座った私が目を離した隙にコップの水をひっくり返し、私の取り皿を落として割ってしまったことだった。食事に飽きたようで、しきりと「抱っこして!」と言っていたのだが、「座っていてね。」と言い聞かせたがダメだった。しかし施設のスタッフは「子どもなら当然です。」といった風情ですぐに対応してくれ、絵本まで持ってきてくれた。ありがたく思った。

翌日、見事に晴れて強羅公園を観光することにした。トゥットゥが愚図って歩かないと言い出すといけないので念のためベビーカーを持って行った。しかし強羅は基本山の斜面の観光地だ。強羅公園も階段ばかり、スロープも急でベビーカーは向かない。結局トゥットゥはこちらの期待どおりには歩いてくれず、ジェイジェイの抱っこ移動となった。

そのトゥットゥが目を輝かせて、抱っこから下りて、飛び出した場所があった。それは噴水だった。

「ありのままのッ!」

噴水が湧き出る様子がエルサの魔法に見えたのだろうか。それとも氷のお城に見えたのだろうか。そこでのはしゃぎぶりはすごかった。5周は噴水の周りを駆けて回っただろうか。こんな楽しそうなトゥットゥを見ることができて、本当に旅行に連れてきてよかったと思った。私、ジェイジェイ、サチ母、皆が思った。



彼女を観察していて思うこと。世界の認知が増えるということは、それを置き換える言葉も同時に増えていくことなのだろう。しかしまだ言葉の数が追いついていない。だからその言葉がない間は類義の言葉で世界を認知する。「無知」というのは実はシンプルで美しい世界なのかもしれない。私たちは知を受け入れながら(具体化)、シンプルにする(抽象化)するプロセス、それこそが美しい世界なのかもしれない。

世界の「ありのまま」を受け入れる不思議さを子どもの成長の中に見ることができる面白さ。子育ての醍醐味。本当に彼女に出会えてよかった。私も貴方を生きている。





トゥットゥへの気付き
様子
「レリゴー♪」って歌うんですよ。最近。
体調
下剤は基本1週間に1、2回だったのだが、「つらそうに排便する。」と保育園から報告を受けて、毎日に変更。この旅行で3日開いたからね…。
食事
よく考えると食物繊維、取ってない。青汁牛乳も警戒して飲まなくなったし。食生活をもう一度見直そうと思う。