「定時速攻で帰ります。午前中から寒気が治まらず、オデコも厚い。体の節々が痛み、胃も痛い感じ。」
ああ、それはインフルエンザです。きっと。
関東では流行がスタートし、保育園の掲示板には我が区でも学級閉鎖となった学校クラスのお知らせが貼りだしてあった。とうとう我が家にも上陸するのか。戦々恐々というよりも、がっかりという気持ちが大きかった。予防接種を打とうと思っていたのに、今年も後手に回ったか。
★
私はインフルエンザ過去5回の経験者だ。小学校で1回。高校で1回。大学で1回。社会人で2回の計5回。小学生時代はほとんど覚えていないが、高校生以降のつらさは覚えていた。私にとって熱で火照って火照って眠りが浅くなるのが一番つらかったが、ジェイジェイの訴える初期症状も思い当たった。私は大人になってインフルエンザで病院にかかり、予防接種の有無を尋ねられると、
「今まで何度かインフルエンザやっているから抗体があるかなーって。えへへ」
という具合に、しんどい自分を茶化して空元気でも出そうとした。しかし決まって、医者から「そういう人ほど予防接種をやらなかればならないでしょ!」と叱られた。それまで予防接種は小学生の集団予防接種のみで、大人になってからは一度も打ったことがなかった。義妹のユキちゃんに言うと「会社で打たされるでしょ!信じられない!」と言われた。ユキちゃん、それは大企業だけです…。うちの会社はようやく去年から特定医療機関で補助がでるようになったデスよ。
しかし小学生で6回も予防接種して、5回も罹患しているんだったら免疫はそこそこあるでしょうに。それに予防接種の本を数冊読んだけれど、どうも無駄だ、むしろ害だと言っている人もいるくらいだ。高熱が続くのと感染力が高いのがやっかいだが、結局インフルエンザなどただの風邪だろう。十分に耐えられるし、インフルエンザの型の予測が外れる可能性もある予防接種なんて打つ必要などない。正直そんな風に思っていた。
そんな強気は私だったが、去年の今頃だったか、やはりインフルエンザの流行りの最中、私の熱が38度まで上がり、幼いトゥットゥに移してしまうことを恐ろしく思った。急いでサチ母を呼び、トゥットゥのお世話をお願いした。まさに暫定対応。年配のサチ母に移してしまうのも恐れもあった。私がインフルエンザになることで皆に迷惑をかけてしまう…! いたたまれない気持ちになった。
結果的にインフルエンザではなく、ただの風邪だったが、予防接種は打つべきではないか。来年は打とう。そういう思い直した事件でもあった。
★
ところが肝心の今年、初動を間違えた。意識の高いお母さんなら1歳児に10月に1回目、11月に2回目のインフルエンザの予防接種を打つところだが、私はトゥットゥが体調不良でのびのびになっていた水疱瘡2回目と四種混合の追加(4回目)を11月3日に打つことを選んだ。それは10月に水疱瘡が集団で流行っている保育園があると保育園の掲示板で知り、また会社の上司の娘と息子がダブルで水疱瘡だと知り、水疱瘡がマストだと判断したからだ。
担当する先生はこのように言った。
「水疱瘡は生ワクチンです。1ヶ月他の予防接種を打つことができませんが、よろしいですか?」
私は言葉の意味以上のことは考えなかった。わかりましたと答えた。しかしそれは言外に、インフルエンザも打てなくなるけどいい?という意味を読み取らなければならなかったのだ。他のお母さん友達にそのことを言うと、この時一緒にインフルエンザをやるか、水疱瘡を後回しにするか、インフルエンザは流行遅れ覚悟で1ヶ月後に打つかが、あの時求められた判断だと言った。そのとおりですよねー。反省。
また別のお母さん友達にインフルエンザ予防接種をするかリサーチをしたところ、自分だけ打ったと言う人もいた。母親の自分が病気になっては家の運営が立ち行かない、なるほど。このような立派な心がけの人もいるのだ。
そして先週木曜日、あわやトゥットゥ、インフルエンザかと思われる事件があったが、ただの風邪だった(以後、木曜風邪と呼ぶ)。金曜日に看病で休んだとき、このまま前出のお母さんに倣い、自分だけ予防接種に行こうかとも思った。いや、でも、あの筋肉注射が痛いんだよな…などぐずぐず思い決行できなかった。ジェイジェイの高熱はその矢先だった。
★
通常であればあの日看病したジェイジェイは木曜風邪が移ったのかと思うが、トゥットゥの発症の感じと異なるし、4日も空いている。関節が痛いとなるとやはりインフルエンザではないか。とうとう我が家に上陸するのか。そう思うと緊張度合いが急に増した。タミフルは発症48時間以内だったら効くはずだ。会社帰りに病院に寄るようにお願いメールを送り、我が家のバイオハザード警戒レベル3(?)に引き上げた。ジェイジェイ用にスポーツ飲料、風邪用の内服液、熱・喉用の風邪を準備した。クレベリンを買ってきて家に設置した。
私のいいつけ通り、病院に寄ってくれたジェイジェイは、帰ってくるなり
「陰性」
と行った。ただし解熱剤が効かず、明日も熱が続くようなら再度検査にくるように言われたという。発症してすぐに検査に行くとウイルスが検出されないことがあるからだ。ただ見た目は思ったよりも元気そうだった。食欲もあるという。トゥットゥの木曜風邪が移ったのか?しかし油断はできない。ジェイジェイには夕飯を食べたら、すぐに寝室で横になってもらった。
トゥットゥはお父さんと遊びたそうだったが、「お父さんは風邪だから今日は相手ができないんだって。」と遠ざけた。マスクをしたジェイジェイを不思議そうに見ていた。久しぶりに私と一緒にお風呂に入った。寝るのもいつもはトゥットゥを挟んで川の字で寝ていたが、携帯電波のようにトゥットゥを端にして寝た。
翌日、ジェイジェイの熱はすっかり下がっていた。我が家のインフルエンザ騒動はこうして幕を閉じた。予防接種は今からでも遅くないかと思うものの、喉元過ぎれば熱さを忘れそうだ…。
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ああ、それはインフルエンザです。きっと。
関東では流行がスタートし、保育園の掲示板には我が区でも学級閉鎖となった学校クラスのお知らせが貼りだしてあった。とうとう我が家にも上陸するのか。戦々恐々というよりも、がっかりという気持ちが大きかった。予防接種を打とうと思っていたのに、今年も後手に回ったか。
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私はインフルエンザ過去5回の経験者だ。小学校で1回。高校で1回。大学で1回。社会人で2回の計5回。小学生時代はほとんど覚えていないが、高校生以降のつらさは覚えていた。私にとって熱で火照って火照って眠りが浅くなるのが一番つらかったが、ジェイジェイの訴える初期症状も思い当たった。私は大人になってインフルエンザで病院にかかり、予防接種の有無を尋ねられると、
「今まで何度かインフルエンザやっているから抗体があるかなーって。えへへ」
という具合に、しんどい自分を茶化して空元気でも出そうとした。しかし決まって、医者から「そういう人ほど予防接種をやらなかればならないでしょ!」と叱られた。それまで予防接種は小学生の集団予防接種のみで、大人になってからは一度も打ったことがなかった。義妹のユキちゃんに言うと「会社で打たされるでしょ!信じられない!」と言われた。ユキちゃん、それは大企業だけです…。うちの会社はようやく去年から特定医療機関で補助がでるようになったデスよ。
しかし小学生で6回も予防接種して、5回も罹患しているんだったら免疫はそこそこあるでしょうに。それに予防接種の本を数冊読んだけれど、どうも無駄だ、むしろ害だと言っている人もいるくらいだ。高熱が続くのと感染力が高いのがやっかいだが、結局インフルエンザなどただの風邪だろう。十分に耐えられるし、インフルエンザの型の予測が外れる可能性もある予防接種なんて打つ必要などない。正直そんな風に思っていた。
そんな強気は私だったが、去年の今頃だったか、やはりインフルエンザの流行りの最中、私の熱が38度まで上がり、幼いトゥットゥに移してしまうことを恐ろしく思った。急いでサチ母を呼び、トゥットゥのお世話をお願いした。まさに暫定対応。年配のサチ母に移してしまうのも恐れもあった。私がインフルエンザになることで皆に迷惑をかけてしまう…! いたたまれない気持ちになった。
結果的にインフルエンザではなく、ただの風邪だったが、予防接種は打つべきではないか。来年は打とう。そういう思い直した事件でもあった。
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ところが肝心の今年、初動を間違えた。意識の高いお母さんなら1歳児に10月に1回目、11月に2回目のインフルエンザの予防接種を打つところだが、私はトゥットゥが体調不良でのびのびになっていた水疱瘡2回目と四種混合の追加(4回目)を11月3日に打つことを選んだ。それは10月に水疱瘡が集団で流行っている保育園があると保育園の掲示板で知り、また会社の上司の娘と息子がダブルで水疱瘡だと知り、水疱瘡がマストだと判断したからだ。
担当する先生はこのように言った。
「水疱瘡は生ワクチンです。1ヶ月他の予防接種を打つことができませんが、よろしいですか?」
私は言葉の意味以上のことは考えなかった。わかりましたと答えた。しかしそれは言外に、インフルエンザも打てなくなるけどいい?という意味を読み取らなければならなかったのだ。他のお母さん友達にそのことを言うと、この時一緒にインフルエンザをやるか、水疱瘡を後回しにするか、インフルエンザは流行遅れ覚悟で1ヶ月後に打つかが、あの時求められた判断だと言った。そのとおりですよねー。反省。
また別のお母さん友達にインフルエンザ予防接種をするかリサーチをしたところ、自分だけ打ったと言う人もいた。母親の自分が病気になっては家の運営が立ち行かない、なるほど。このような立派な心がけの人もいるのだ。
そして先週木曜日、あわやトゥットゥ、インフルエンザかと思われる事件があったが、ただの風邪だった(以後、木曜風邪と呼ぶ)。金曜日に看病で休んだとき、このまま前出のお母さんに倣い、自分だけ予防接種に行こうかとも思った。いや、でも、あの筋肉注射が痛いんだよな…などぐずぐず思い決行できなかった。ジェイジェイの高熱はその矢先だった。
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通常であればあの日看病したジェイジェイは木曜風邪が移ったのかと思うが、トゥットゥの発症の感じと異なるし、4日も空いている。関節が痛いとなるとやはりインフルエンザではないか。とうとう我が家に上陸するのか。そう思うと緊張度合いが急に増した。タミフルは発症48時間以内だったら効くはずだ。会社帰りに病院に寄るようにお願いメールを送り、我が家のバイオハザード警戒レベル3(?)に引き上げた。ジェイジェイ用にスポーツ飲料、風邪用の内服液、熱・喉用の風邪を準備した。クレベリンを買ってきて家に設置した。
私のいいつけ通り、病院に寄ってくれたジェイジェイは、帰ってくるなり
「陰性」
と行った。ただし解熱剤が効かず、明日も熱が続くようなら再度検査にくるように言われたという。発症してすぐに検査に行くとウイルスが検出されないことがあるからだ。ただ見た目は思ったよりも元気そうだった。食欲もあるという。トゥットゥの木曜風邪が移ったのか?しかし油断はできない。ジェイジェイには夕飯を食べたら、すぐに寝室で横になってもらった。
トゥットゥはお父さんと遊びたそうだったが、「お父さんは風邪だから今日は相手ができないんだって。」と遠ざけた。マスクをしたジェイジェイを不思議そうに見ていた。久しぶりに私と一緒にお風呂に入った。寝るのもいつもはトゥットゥを挟んで川の字で寝ていたが、携帯電波のようにトゥットゥを端にして寝た。
翌日、ジェイジェイの熱はすっかり下がっていた。我が家のインフルエンザ騒動はこうして幕を閉じた。予防接種は今からでも遅くないかと思うものの、喉元過ぎれば熱さを忘れそうだ…。
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トゥットゥへの気付き
様子
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保育園に登園すると、トゥットゥは上のクラスの男の子から頭をなでられた。続けざまに二人に。何か保育園から訓示があったのか?
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体調
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鼻水は出るものの健康。ジェイジェイとは対象的。
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食事
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引き続きR1ヨーグルトは毎日食べている。
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