2015年1月22日木曜日

「大丈夫」のよりどころ

「大丈夫?」「大丈夫だよ。」

という言葉はよく私がトゥットゥにかける言葉だ。トゥットゥが何か戸惑ったり不安そうな顔をしていると肯定形で安心させるために念押しする場合もあるし、自分で解決したがっているときは疑問形でたずねる場合もある。だからだろうか。彼女の人形遊びでもよく「大丈夫」という言葉が登場するようになった。

「ミッキーちゃんどうしたの?」「大丈夫よ。」
「アンパンマン、大丈夫?」「@&%$…」

人形遊びのでの「大丈夫」の使い方はあっているかどうか判断に迷うことがあるのだが、最近日常会話で、この言葉が出るようになって、正しく理解していることがわかるようになった。

例えば、「アナと雪の女王」のBlue-rayをクリスマスプレゼントに買ってからというもの、ここ最近毎晩上映会がある。保育園から帰るなり「ありのままの、見たいねー」と猛プッシュが始まるためだ。夕飯を作る間、気持ちよく待っておいてもらうために当然テレビを付けることになる。そして必ずあるシーンでこういうのだ。

「船が、こわい、こわいねー。」

これはエルサとアナの両親が二人を残して船で外遊に出かけた直後、荒れる真っ暗な海で船が難破してしまうというシーンである。その後、父王と母后の写真に黒い布が掛けられ、お葬式のシーンから二人が死んでしまうことがわかるのだが、トゥットゥはこの意味がわからないかもしれないと思った。この重要なシーンは今後姉と妹二人きりで困難を乗り切っていかなければならないターニングポイントなのである。そこでこのシーンを見るたびに私もジェイジェイも

「エルサとアナのお父さんとお母さんが死んでしまったんだよ。いなくなってしまったんだよ。二人とも泣いているでしょう。」

と説明を追加した。それで理解したのだろうか。先週あたりから、このシーンに新たなコメントが入り始めた。

「おとーさん、大丈夫?」
「おかーしゃ、大丈夫?」

最初はエルサとアナの両親を指しているのかと思った。そうであれば大丈夫ではない。二人は死んでしまうのだから。それを否定しようとしたとき、明らかに一緒にテレビを見ているジェイジェイを見て言った。そしてわざわざ食事の支度をしていた私のところまでやってきてそう言ったのだ。

「私たち二人は大丈夫か?いなくならないか?」

そう問うているのだと気づいた。ジェイジェイはすぐに「お父さんは大丈夫だよ。いなくならないよ。」と言った。私もわざわざ来てくれたトゥットゥに「お母さんも大丈夫だよ。いなくならないよ。」と言った。





つい先日18日(日)、私が休日診療に行ったとき、ジェイジェイとトゥットゥも電車に乗って付いてきた。私の診察が終わるまで近所の公園で待っていてくれたそうで、トゥットゥの大好きな滑り台で遊んだそうだ。ところがその滑り台が高くて長い滑り台だったようで、彼女が一人ですべるには難易度高だったようである。彼女は滑り台のてっぺんまで登って足がすくんだ。そこで言った言葉が

「おとーたんがいるから大丈夫。」

暗に滑り台の下にいるジェイジェイに「補助して!」と言っているのだ。ジェイジェイは笑った。彼女は補助をすることで無事すべることができたという。

そして21日(水)、久しぶりにトゥットゥの嫌いな耳鼻科に連れていった。年末のインフルエンザ後、鼻水が止まらないからだった。耳に鼻に棒状のものを突っ込まれるのでそりゃ嫌だよなと思うのだが、何度か通うと診察室に入るあたりから大泣きするようになってしまったのが9月の出来事だった。約3ヶ月ぶりの耳鼻科にどんな反応をするだろうと思っていたら、彼女はじっと我慢していて、耳を診るために診察台にあげられる前に下を向いたまま小さくつぶやいた。

「おかーしゃがいるから大丈夫。」

ああ、怖いんだなあと思い、可哀想に思ったが、9月に患った中耳炎の経過を診てもらうためには仕方ない。私は力強い声で「お母さんがいるから大丈夫だよ!」と励ました。耳に長い麺棒が突っ込まれた瞬間に大泣きしたのは言うまでもない。ゴメンね、トゥットゥ。

耳鼻科も怖かっただろうが、最近の一番の恐怖はうんちだったのかもしれない。土日に下剤を飲ませてたくさん運動もさせたもののうんちが出ず、19日(月)に持ち越しとなった。ラキソベロンはここのところ最大の6滴まで上げた。日中もうんちを頑張る様子が見られたが出なかったと保育士に話を聞いた。保育園から帰ってくるとうんちを出したいそぶりが見られた。しかし土日のうんちが溜まって固くなっており、切れ痔を度々体験しているトゥットゥは、うんちを出すのが怖いらしい。その葛藤があって、「うんち…」ともよおす気持ちを度々表現しながらも涙目になっていた。その時やはりつぶやいた言葉がこうだった。

「おとーたんとおかーしゃがいるから大丈夫」

この時はジェイジェイも会社から早めに帰ってきており、二人でトゥットゥのうんちを見守った。大泣きしながらも見事な大うんちを出した。





私たちがいなくても「大丈夫」が少なくなっていくことが子どもの成長なのかもしれない。そのうちこんな可愛い「大丈夫」が聞けなくなってしまうのだろう。今のうちに「大丈夫」のよりどころを味わっておこうと思う。





トゥットゥへの気付き
様子
◆接続詞、副詞の使用
接続詞が正しいことに気付く。「~から」
そういえば保育園に迎えに行くとまだパズルの途中で、トゥットゥはそれを切り上げて帰る準備をしようか迷ったらしい。そこで言った言葉が「まだ終わってないけどー。」 「~けど」、すごいな、接続詞。
そういえばパズルをやりながら「なかなか難しいねぇ」と副詞も登場していた。
体調
耳鼻科に行くと、「インフルエンザ明けは免疫が下がっていて、鼻水が長引くことが多い」と言われる。特に薬は処方されず。翌日、鼻水が引いた。そんなもんか。
食事
便秘対策に毎朝オリゴ糖入りホットミルク開始。目指せ毎日200ml。