これは家族や友人向けブログなのでセミナーの内容は書かないが、改めてクラウドの法的なリスクを知ることができて面白いものだった。そしていつも触れている、やれクラウドの基盤がどうのだとか、セキュリティはどう設定するのだとか、バックアップはどう取るのだとか、設計構築を考えなくてもよい上流工程の内容は実にすがすがしかった。いつものミリミリした感じがないってステキ! これって結局リスクが取れるかの腹をくくるための講座であり、経営層を説得するための講座であり、その立場でないため暢気なことが言ってられるのだけれど。
セミナーを受けている最中はトゥットゥのことなどこれっぽっちも思い出すこともなく、集中して話を聞いた。お昼休憩になってiPodの待ちうけ画面のトゥットゥの可愛い写真を見てようやくトゥットゥはどうしているかなと思い出した。この日の朝、寝起きが悪く、泣き叫ぶトゥットゥになんとか服に着せたものの、スリーパーを来ると駄々をこね、そのままの格好で保育園に行ったのだ。道中もずっと泣いていて、保育園の園庭で朝の白い月を見てようやく落ち着いたのだ。
「あ、おつきさま、あるよ!」
「うわあ!朝のお月様、初めて見るね。『トゥットゥ、がんばれ』って出てきてくれたんだよ。きっと。」
いつも夕方の保育園のお迎え時に園庭でお月様を探すトゥットゥ。朝出ていてくれて本当によかった。
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お昼はいつも弁当なのだが、こういう外出時は外食となる。研修主催者から頂いたお店マップを見ると気になるお店があった。「イル・タンブレロ」、釜焼きピザのお店らしい。
私は外食の度に「イタリアンの本格ピザが食べたい。」とジェイジェイに言っていたのだが、トゥットゥがいる手前、それは難しかった。なぜなら自宅近所に彼女を連れて入ることができるピザを提供するイタリアンレストランがないからだ。サイゼリアのピザでもダメだ。ピザーラのピザでもだめだ。(サイゼリアもピザーラも悪いわけではないが) 私は平たく、もっちりとした、縁が焦げてそこがちょっぴり苦くて香ばしいピザが食べたいのだ。最後に食べたのは中野坂上の「ラ・フレッチャ」だったかな。
イル・タンブレロ、ここしかあるまい。お昼休憩に入ると急いで行ってみた。到着したのは11時50分くらい。すでにお店は満席で店入り口で待つように丁寧に言われた。入って右手にピザ用の大きな釜があった。そして私の足元には薪が積み上げてあった。ピザを釜で焼いているその人がシェフだろう。正しくはシェフではなくピッツァイヨーロ(ピザ職人)と言うらしいが。その薪を持ってくるようにスタッフに指示をしていた。すごい、本格的な釜焼きではないか!この繁盛ぶり、丁寧な接客、釜焼き、期待がどんどん膨らんだ。
待つこと10分。12時ごろ席に通される。入り口を見るとすでに他の待つ人で膨れ上がっていた。自分はトマトソース、モッァレラ、アンショビ、オレガノのロマーナ。届いたピザは生地のモチモチも縁のおこげも全部が期待どおりだった。トマトソースがフレッシュで酸味がよく効いている。美味しい! こうでなくっちゃね。自分がずーっとピザが食べたいと思っていた気持ちが昇華された瞬間だった。
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お店を出て、人形町通りへ出た。しばらく散歩をしていると思いがけない店を見つけた。子供服屋だ。なぜこんなコンクリートジャングルに? 軒先の冬物のSALE品を手に取ってみる。グレイ地に白熊柄のアメカジ風パーカーにネオンイエローのパンツが組み合わせてある。センスいい! お店の人が出てきて、いろいろと話をする。
「意外と働くママさんが多くて、ここの店繁盛してるんですよ。ここに店を構えてもう4年になりますかね。」
なるほど。私のようにお昼休みに寄ったり、会社帰りに寄ったり、営業途中に寄ったりということか。オーナーはビジネスセンスがある。
中の新作も見せてもらった。「保育園にぴったり!柔らかパンツ入荷!」とPOPがあった。たくさんの春らしいカラーのパンツが勢ぞろいしていた。お尻のポケットのスマイルマークが可愛いもの、キリン柄のパステルパンツもよかった。1本1500円~1900円。ユニクロのようにはいかないか。胸にグレイ地に大きな目玉焼き柄がある、袖が短く、袖口が大きなAライントレーナーがあった。単品でも着れるが、重ね着を楽しむためのデザインだった。好みだ。3900円也。これは結構いい値段だ。
どれも買えないわけではないけれど、お得感を取りたかったので、今回は表のSALE品を買って帰ることにした。いつも灰色の服が多いので、先の白熊柄のパーカーの色違いで朱色を。そしてお店の人の見立てで、同じ色を使ってあるサイケデリックなダイダイ染め風ボーダーのレギンスをチョイス。締めて1700円也。うわー、可愛い。いい買い物したよ。
何しにきたんだ、私。研修だよ。ははは。ほんの1時間程度の休憩だったが、ものすごくリフレッシュができた。
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そういえば先日も新幹線を見に東京駅に行ったついでにKITTEに寄った時のことだった。KITTEにはステキな雑貨屋さんがたくさんあった。独身時代に何度も行った青山のスパイラルマーケットも小さいながらあった。弟のティエティエが持っているかっこいいイッセイミヤケのカバン(BAO BAO)の店もあった。東京大学のミュージアム分館らしきものあった。吸い寄せられるように入りそうになった。
ジェイジェイが「行ってきていいよ。」と声をかけてくれたが、私たちは昼食前でお腹が空いていた。その状態でトゥットゥを抱っこして椅子に座っている彼を見ると、自分だけ好き勝手するのは気が引けた。「おかーしゃー!」と私を呼んでいるトゥットゥに至っては、彼女を置いて一人だけ行けないと私を引き戻すのに十分なパワーがあった。
そう、この気持ち。なんだか悪いな~と言う重石のような気持ち。これが独身時代の持ち味だった気ままさにブレーキをかけているのだった。もちろんフラストレーションは溜まる。いろんな方法でガス抜きはしている。今日の1時間のランチと買い物もまさにそれだ。しかし一人になれる1時間さえあれば独身時代に戻れるのだ。
ではこの重石は悪いものなのかといえばそうではない。私にとってこの重さは心地よかった。寝る前に今日もこの重さがあったと幸せに思う気持ち。その反面、この日のように独身時代のような気ままさを懐かしむ気持ち。この二つの気持ちが入り混じると、独身時代がとても貴重だったと気づき、過去に感謝する気持ちが湧き上がる、なんともいえない幸福な時間となるのだった。他にも育休明けに職場復帰後して残業できる時に「ありがたいー!」と思ったことも似ている時間だなあ。
重石はジェイジェイとトゥットゥとの関係そのものだ。私を妻や母たらしめる絆。私が結婚と出産より手に入れた新しい自分。それにより光り輝く過去の自分。過去をどう活かそうか、どうバランスをとうかとチャレンジする自分。全てがありがたいものだった。ガス抜きを上手にしながら新しい自分を楽しめるように役割のバランスをシフトしていきたい。
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トゥットゥへの気付き
様子
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先日おやつを食べようと袋を開けて半分こして渡し、私がもう半分を食べ始めたら「おかーしゃが食べたぁ、おかーしゃーがぁ!!!」と泣き叫び始めた。結局食べましたが。その後も「おかーしゃが。」と責めるように言うのだが。
昨日は一人で大きなチョコレートを食べていたので、「お母さんに一口頂戴。」とお願いしたのだが、私と目を合わせようとせず、私から逃げ回って、全部一人で食べていた。どうなの。それ。 |
体調
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マッサージを始めてからうんち絶好調。もちろん下剤ありだが。それまでは下剤でもうんちでないこともあったので。
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食事
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今朝は機嫌悪いので朝ごはんはもちろん食べませんわな。バナナは1本食べさせましたが。
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