サチ母はとても働き者のもてなし好きなので、私たちが泊まりに行っても、何か手伝いをする隙も与えない。「ジャッキーさんはのんびりしてて。」と言ってくれるのだが、それでは嫁の立場、あまりに申し訳ないので、手伝えるところは手伝うようにしている。それでも自分の家で家事をしているよりははるかに楽させてもらっている。
ではそれで本当にのんびりできるのかと言うとそれはまた別の話だ。家事を主にやらない男にとっては自分の家も実家もホームだろうが、家事を主にやる女にとって自分の家だけがホームなのである。夫の実家はアウェイであるのは当然であるが、自分の実家もアウェイだ。なぜなら実家の主は母親であり、自分が娘という役割に納まらなければ、居心地が悪いのである。家に母は二人要らないのである。この辺りの感覚、男の人にわかるかなあ。
というわけで、やはり本当の意味で休むことはできなかった。ただトゥットゥに事前に「千葉のおばあちゃん家に行くよ。」と言うと、「おばあちゃんにあう。」「おばあちゃんにでんしゃにのってあいにいく。」というようなことを何度も言って楽しみにその日を待つ様子が見られた。会ってからは「おばあちゃん、おばあちゃん」とよく笑い、よく歩き、お墓でも仏壇でもよく拝むことができた。お墓参りにきたエミィさんやジェイジェイのいとこのエオちゃんともよく遊んだ。そういう姿を見ていると、自分はしんどいけれど連れてきてよかったなと思った。
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お彼岸の千葉滞在から帰ってくるとトゥットゥは「おばあちゃんに会いたい」を繰り返した。うっ、なんて健気な…。それを聞いたからなのかはわからないが、ジェイジェイは週末にサチ母を呼んでお花見を考え付いたようだった。私が二週連続でサチ母と会わなければならないことにずいぶん気を使ってくれて、「いい? 大丈夫?」と聞いてくれた。その気持ちはありがたいと思った。
が、前もブログで書いたが、こんな状況(娘がおばあちゃんに会いたがっている、ジェイジェイが母親孝行したがっている、花見のチャンスは今週末だけである)で断れるわけないでしょうが!! 私はその八方塞りな状況にみるみる不機嫌になった。休ませてほしいというよりも、結局選択肢がない状況に腹が立ったのだ。敗因(?)は現在仕事が大変で参っていると事前に強くアピールしたわけではなかったので、ジェイジェイには私のしんどさが伝わってなかったことにある。
「お花見をするな。」と強く言うこともできたが、私が家族の楽しみを潰す悪者になって後味が悪い思いをするのは嫌だった。ものすごく葛藤しながらもGOサインを出した。ただし条件が二つ。一つは3月29日の日曜日ならOKであること。土曜日には前もって荷物2つを受けとる予定と、美容院に行く予定を入れていたためだ。もう一つはサチ母のお泊りはNGだということ。翌月曜日は私が朝礼のスピーチ担当で準備があること、トゥットゥの保育園の新年度対応で部屋が変わることから気ぜわしいためだ。ジェイジェイはその条件を飲んでくれて、ホクホクしながらトゥットゥとサチ母に電話をかけた。
ところがである。天気予報は花見の日曜日は雨と言うではないか。翌日サチ母から花見は土曜日のほうがいいのではないかと連絡があった。確かに花見のことを考えるとその通りである。ジェイジェイは私に荷物は受け取らず、不在通知を入れてもらえばいい、そして花見は土曜日に変更すればいいと言った。家族の楽しみは私の予定に勝るとも言いたげであった。
私はキれた。家族の楽しみというが、もともと仕事で切羽詰まっていて、休日イベントを楽しめる状況ではなかったのである。
「一旦約束したこと(荷物受け取り)は破りたくない。」
配送会社にそんな義理があるわけではないが、とにかく自分のペースを保ちたくて仕方なかった。その意思表明がこんな言葉になろうとは。
★
3月28日、土曜日当日。サチ母は10時ごろ家にやってきた。私は三人を花見に送り出した。私はサチ母に「すでに入れていた予定がありまして。日曜日だったらよかったんですけど。」と残念である旨を伝え、花見に参加しなかった。午前中に予定通り荷物を受け取り、家事を済ませ、午後はトゥットゥの保育園用春服を買い足しにユニクロに行き、予定どおり夕方美容院に行った。
今回のジェイジェイ企画の目的は「母親孝行したい」「トゥットゥの願いを叶えてあげたい」この二つである。「私のため」はどこにもない。むしろ私はサービス提供者として期待されている。私のためならその心意気に参加したかもしれないが、そうでなければ無理する必要はないと思った。できないならできないと断ってもいいのである。それに疲れて不機嫌な私が参加すると私もジェイジェイたちも不幸ではないか。双方一番機嫌よくいられる選択をしたと思った。
花見から帰ってきたトゥットゥはよほど楽しかったのか翌日から
「おばあちゃんと、はなみ、いった。」
「さくら、きれいだったねー。」
と繰り返した。その場、その時間を私が一緒に共有できなかったのは残念に思ったが、トゥットゥに楽しい思い出が残っているならそれでいいと思った。
今日ベビーカーを押して保育園に向かっているとトゥットゥがこんなことを言った。
「おかあさん、はなみ、いなかったねー。」
彼女の記憶はお母さんのいない花見だった。やっぱり私は花見に行くべきだったのか!? あの時は大人の判断、大人の対応をしたと思ったが、子どもにとってお母さんがいないというのは大事件なのだということを実感した時だった。忙しくて不機嫌にならないように自分を律することさえできれば…。後悔しても遅い。もっと人間大きくなりたい。私もまだまだ発展途上である。
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が、前もブログで書いたが、こんな状況(娘がおばあちゃんに会いたがっている、ジェイジェイが母親孝行したがっている、花見のチャンスは今週末だけである)で断れるわけないでしょうが!! 私はその八方塞りな状況にみるみる不機嫌になった。休ませてほしいというよりも、結局選択肢がない状況に腹が立ったのだ。敗因(?)は現在仕事が大変で参っていると事前に強くアピールしたわけではなかったので、ジェイジェイには私のしんどさが伝わってなかったことにある。
「お花見をするな。」と強く言うこともできたが、私が家族の楽しみを潰す悪者になって後味が悪い思いをするのは嫌だった。ものすごく葛藤しながらもGOサインを出した。ただし条件が二つ。一つは3月29日の日曜日ならOKであること。土曜日には前もって荷物2つを受けとる予定と、美容院に行く予定を入れていたためだ。もう一つはサチ母のお泊りはNGだということ。翌月曜日は私が朝礼のスピーチ担当で準備があること、トゥットゥの保育園の新年度対応で部屋が変わることから気ぜわしいためだ。ジェイジェイはその条件を飲んでくれて、ホクホクしながらトゥットゥとサチ母に電話をかけた。
ところがである。天気予報は花見の日曜日は雨と言うではないか。翌日サチ母から花見は土曜日のほうがいいのではないかと連絡があった。確かに花見のことを考えるとその通りである。ジェイジェイは私に荷物は受け取らず、不在通知を入れてもらえばいい、そして花見は土曜日に変更すればいいと言った。家族の楽しみは私の予定に勝るとも言いたげであった。
私はキれた。家族の楽しみというが、もともと仕事で切羽詰まっていて、休日イベントを楽しめる状況ではなかったのである。
「一旦約束したこと(荷物受け取り)は破りたくない。」
配送会社にそんな義理があるわけではないが、とにかく自分のペースを保ちたくて仕方なかった。その意思表明がこんな言葉になろうとは。
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3月28日、土曜日当日。サチ母は10時ごろ家にやってきた。私は三人を花見に送り出した。私はサチ母に「すでに入れていた予定がありまして。日曜日だったらよかったんですけど。」と残念である旨を伝え、花見に参加しなかった。午前中に予定通り荷物を受け取り、家事を済ませ、午後はトゥットゥの保育園用春服を買い足しにユニクロに行き、予定どおり夕方美容院に行った。
今回のジェイジェイ企画の目的は「母親孝行したい」「トゥットゥの願いを叶えてあげたい」この二つである。「私のため」はどこにもない。むしろ私はサービス提供者として期待されている。私のためならその心意気に参加したかもしれないが、そうでなければ無理する必要はないと思った。できないならできないと断ってもいいのである。それに疲れて不機嫌な私が参加すると私もジェイジェイたちも不幸ではないか。双方一番機嫌よくいられる選択をしたと思った。
花見から帰ってきたトゥットゥはよほど楽しかったのか翌日から
「おばあちゃんと、はなみ、いった。」
「さくら、きれいだったねー。」
と繰り返した。その場、その時間を私が一緒に共有できなかったのは残念に思ったが、トゥットゥに楽しい思い出が残っているならそれでいいと思った。
今日ベビーカーを押して保育園に向かっているとトゥットゥがこんなことを言った。
「おかあさん、はなみ、いなかったねー。」
彼女の記憶はお母さんのいない花見だった。やっぱり私は花見に行くべきだったのか!? あの時は大人の判断、大人の対応をしたと思ったが、子どもにとってお母さんがいないというのは大事件なのだということを実感した時だった。忙しくて不機嫌にならないように自分を律することさえできれば…。後悔しても遅い。もっと人間大きくなりたい。私もまだまだ発展途上である。
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トゥットゥへの気付き
様子
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おならをした後、口元に人差し指を当てて「しー」と言った。誰に習った、誰に!?
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体調
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鼻水がとまりました!
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食事
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先日の朝食時に「エプロン、しない」と大泣き。今日はエプロンしなくていいからとにこやかに朝食スタートするも、ポトフのにんじんを食べさせると爆発。「ウィンナー、ほしいィィィ。」あんたウィンナー、食べすぎだよ。出発直前まで大泣き。今が当にイヤイヤ期か。
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