2015年4月1日水曜日

さようなら、S先生

31日朝、いつものようにトゥットゥを預けに、早番の先生と1・2歳児が集うエリアに行くと、先生の一人が「今日でトゥットゥちゃん○○組(1歳児クラス)は終わりですよ。明日から□□組(2歳児クラス)ですよ。」と言われた。そこで初めて31日が1歳児クラス最後だと気づく。私はとっさにトゥットゥに向かって敬礼して言った。

「○○組最後のお勤め、がんばってください!」

トゥットゥはきょとんとした。念押しでもう一度言ったが、何を意味するかわかってなかったようで、私の視線を振り切って、すでにおもちゃのほうに向かっていた。2歳1ヵ月の子にとって1歳児クラス最後の日なんてそんなもんか。少し残念に思いながら保育園を後にした。

夕方17時半過ぎに迎えに行くとトゥットゥに会う前にロッカーに置いてある連絡帳を開いた。ここにはトゥットゥの今日の保育園での様子が書いてあり、いつも楽しみにしているものだ。家からの連絡はいつものようにはトゥットゥの家でのわがままプリンセスぶりを書いたが、それに対して「不安があるのでしょうかね。」と保育士の先生の返信があった。そして最後に一言。

「一年間ありがとうございました。」

しまった! 今日が最後ということは私こそ連絡帳にそう書かなければならなかったことに気づいた。そして担任の先生たちが今日で最後だということも。挨拶をしたかったが、いつも17時半過ぎ向かえのため、遅番の先生にチェンジしてしまい、担任の先生とは会えないかもしれない。心配しながら教室に入ると

かろうじて教室に担任のO先生が1名だけ残っていたので、お世話になったと頭を下げた。

「持ち上がりの保育士もいるのですが、それは明日発表です。お楽しみに。」

とだけ言われた。

廊下に出てふと掲示板に目をやると、離任式の掲示物があった。今日4時45分から式があったそうで、保護者も参加できたのこと。今日になって気づくとは。どのみち仕事で忙しかったため参加はできなかったけれど、終りを意識していれば3月の下旬から、1年の感謝の気持ちを表しながら先生たちに接することもできたのに。忙しかったため(その様子は昨日のブログに書いたとおり)このあたりの気遣いがおろそかになっていたことが悔やまれた。





4月1日、トゥットゥ進級。晴れて1歳児クラスから2歳児クラスとなった。朝の支度で代わったのは着替えや洗濯物袋をセットする場所が変わっただけで、トゥットゥは昨日と同じく早番の先生と1・2歳児が集うエリアに送っていった。すでに来ているはずの常連の子どもたちはおらず、トゥットゥは3人目の参加となった。この時点でトゥットゥは何かいつもと違うことを感じたようで心持ち後ずさり。この時点では担任はわからず、迎えの時間に知ることになる。

ロッカーに置いてある連絡帳を開くと予想どおりA4のお知らせが挟んであった。そこには新しい担任の名前が書いてあった。4名担任のうち、K先生とO先生、二人が持ち上がりか! K先生はベテランのリーダー格の先生で育児相談にも乗ってもらう頼もしい先生だ。そして若くてかわいらしいO先生はトゥットゥが家で保育園の様子を聞くと必ず「O先生と遊んだ。」と言うくらい、トゥットゥお気に入りの先生だ。後の二人は別のクラスに行ったのかしら。ふと1歳児クラスをのぞくとお世話になったA先生がいた。A先生は引き続き1歳児クラス担任なのね。では一番年配のS先生は、きっと階下の3~5歳児クラス担任なのだろうと思った。

家に帰ってゆっくりA4のお知らせを見た。2枚目があることに気づかなかった。目を通した。

S先生、退職

と書かれてあった。確かにご年配だったけれど、そういう御年だったのか。S先生は0歳児クラスからの持ち上がりで小さな子の扱いに長けいらっしゃる先生だった。トゥットゥが1歳児クラスに4月4日からお世話になった時からいろいろとトゥットゥに目をかけてくれた。というのも、このクラスは0歳児クラスからの持ち上がりの子が半分で、この子たちはトゥットゥと学年が同じになるとはいえ、4月生まれから9月生まれのお兄ちゃん・お姉ちゃんで、2月生まれのトゥットゥとは圧倒的に成長差があった。つかまり立ちもやっとなトゥットゥをクラスで一番幼い子たちグループとして可愛がってくれた。トゥットゥが何かできるようになると、お迎え時に真っ先に伝えてくれた。

もう会えないのか。お礼を言わなかった。一番ありがとうを伝えたかったのに。気持ちが宙ぶらりんでゆれているのがわかった。

そしてもう一人。

S副園長、転園

こちらもS先生。私が保育園見学したときに案内してくれた先生だ。明るい栗茶のボブカットの似合う美しい先生で、私の持つ保育士のイメージを変えてくれた。私服もかっこよくてひそかな憧れだった。時々1・2歳児の早番や遅番に入られていて、トゥットゥのパズルの相手をしてくれているのを何度か見かけた。3月半ばに会ったときには「トゥットゥちゃん、よくおしゃべりするようになりましたよね。」と声をかけてくれた。私はクラス担任でもないのによく見てくれているなとうれしく思った。

この時点もう異動は決まっていたのだろう。区立の保育士は公務員なので異動があるのだ。すっかり忘れていた。だから私にも声をかけてくれたのかもしれない。

トゥットゥに聞いた。

「S先生とS先生、いなくなったんだよ。きちんと『ありがとう』と『さようなら』言った?」
「Sせんせい、Sせんせい、『ありがとう』、『さようなら』いったねー」

本当か?(笑)

「S先生とS先生、いなくなったね。さみしいね。」
「さみしいねー。」

本当か?(笑)

トゥットゥが別れを理解しているかどうかわからないが、先生がいなくなったさみしさを共有できる仲間がいてよかった。来年は仕事調整して離任式に出ようと思う。





トゥットゥへの気付き
様子
トゥットゥの歌
「でじでじでーじ、でじでーじ」
「だんごりん、だんごりん、だんごりんりん」
ご機嫌だとよく出てくるのだが、何の歌?
体調
乾燥肌も落ち着いてきた。便秘は相変わらず。 
食事
3月半ばから食欲が落ちている。ご飯は半分。しかも夕飯は必ずお父さん抱っこで食べさせてもらう。保育園でも年度変わりの不安からか、ここのところ保育士が食べさせているとのこと。