2015年4月20日月曜日

(私の)競馬シーズンがやってきた

ジェイジェイに競馬予想の仕方を教えてもらい、その面白さを知ったとき、本格的に趣味にしようかと考えた。馬の血統や性格、戦歴や競馬場との相性を知り、ジョッキーの騎乗スタイルや馬との相性を知り、競馬場やレースの性質(時期、距離、スタート位置、右・左周り、坂)などのデータを叩き込み、それらを総合的に分析し、馬券を買うことをこれからの楽しみとしようかと思ったのだ。しかしすぐに諦めた。

なぜなら真剣に馬券を買おうと思ったら、優に1時間は時間がとられることがわかったからだ。実際は馬券を買うだけでは済まない。データ分析するには情報が必要だ。もちろんある程度まではスポーツ新聞の情報でわかる。しかし結果と合わせてレース展開を知らなければ、例えば2着、3着の結果が惜敗なのか惨敗なのか、ジョッキーが悪いのか、馬が悪いのか、レース展開のせいなのか(他の馬の進行に影響される)ものなのかがわからない。

そうなると日曜日のメインレース11R(いわゆる重賞レース)だけではなく、重賞以外のレースで重賞に出てきそうな馬に目をつけ、馬のレース運びを観察する必要がある。時々専門紙やスポーツ新聞で漏れてくる馬の調教や休養の様子も知りたい。こんなことになればレースのある土日が潰れてしまうだけではない。私の生活は競馬一色になってしまうことは容易に想像できた。

私は働いていて、子育てしている身だ。トラックマンでも目指す勢いの楽しみ方はできない。結局手にいれやすい情報=「勝てる馬」となり、重賞の中でもGⅠに絞って楽しむしかないないわけだ。もうこうなったらほとんどサッカーのワールドカップの時にだけ沸きだしてくるにわかファンのようだと自分でも思ったが、それでもそれでも十分だと割り切って楽しむことにした。

そしていよいよやってきた。GⅠシーズンの到来である。

年末のGⅠレース有馬記念が終わって、地味に重賞レースはスタートしている。2月はフェブラリーS、3月は高松宮記念とGⅠが開催されるが、まだ寒い季節ということもあってか私個人はあまり盛り上がらない。やはり競馬シーズンの訪れを告げるのは、中山の桜が丁度散る頃見られる桜花賞ではなかろうか。ピチピチの3歳の女の子(牝馬)たちばかりで競う、まさにフレッシュな戦い。そして次週は3歳男の子(牡馬)たちの皐月賞。そしてGWの天皇賞、GW明けのNHKマイルC…と怒涛で6月末までなだれ込んでいく。詳しくはJRAのホームページを見てほしい。

私の手始めのGⅠは桜花賞。もちろん馬の名前も初めて見るものばかりだ。だが、ここに出てくる女の子はいずれこれからの重要なGⅠ出場枠に名を連ねることになるため、これからGⅠ他レースを楽しむ上で絶対に外せないレースだ。安田記念以来の予想となり、やはり感覚が鈍っている。予想で何を考慮すればいいのかわからない。新聞とにらめっこした末、一番人気のルージュバックを1着に予想したが、結果は1着はレッツゴードンキ。スローペース展開、読めなかった…。ジェイジェイに聞くと馬の面子から考えられた展開だと言った。うぬぬ。





年末ぶりに火を入れた釜のような私は、熱の高まりを感じ、ぜひ去年のように馬を見に行きたくなった。そんな様子を見たジェイジェイは

「土曜日の中山グランドジャンプに行く?」

と言った。すでに土曜日午前はジェイジェイの予定が入っており、外出の予定はなかったのだが、声をかけてくれた。

はなから翌日曜日のGⅠ皐月賞に行くのは諦めている。競馬場からあふれんばかりの観客の中に、トゥットゥを連れていくのは無理だからだ。今週末は競馬の中でも、平地競争ではなく、障害競走と呼ばれるレースがあるのだ。中山グランドジャンプ。私はオリンピックの馬術で見られるような華麗な障害物ジャンプを想像した。馬の飛ぶ姿が見られるのだ。平地のレースと予想のコツは違うだろうが見てみたいと思った。

18日(土)、午後から家族で中山競馬場に出かけた。私たちが到着したときには9R(山藤賞)の馬がパドックを回っている時だった。去年もパドックを見て馬券を買って、いい線まで行った。今年はどうだろう。私はトゥットゥを抱っこするとメインレース(中山グランドジャンプ)も近いため大勢でにぎわう人を掻き分けて、パドック最前列まで行った。

やはり走りそうな馬は馬体を見ればなんとなくわかる。パドック1周目で体つきがいい馬、元気がいい馬を4頭まで絞り、2周目で2頭に絞った。3番キングカラカウア、4番ミュゼゴーストの馬連。特に4番は鼻をくんかくんかと振って「オレはやるぜ!」感が漂っていた。ジェイジェイにスマフォから馬券を買ってもらい、スタンド前へ移動。レースを観戦した。(写真はグランプリロードからゲートに向かう馬。ぼーっとレースを待っていたら、ものすごい勢いでかっとんできた。シャッターチャンスを逃しているのはご愛嬌ということで…。)


結果は、なんとドンピシャ。100円買っただけなので、戻ってきたのは960円くらいなのだけれど。

中山グランドジャンプが始まるまでトゥットゥサービスで緑の広場で遊ぶことにした。ここには子ども用の遊具がたくさんあるのだ。そして事前のチェックから、グランドジャンプの見所、障害ジャンプが、競馬場のスタンドに近い芝コースではなく、中ほどを8の字のように進む場所にあることがわかっていたため(参考サイト)、緑の広場から間近で観戦しようと考えたのだ。トゥットゥと遊びながらの予想のため、パドックで馬を見ることは叶わなかったが、事前に買った新聞で戦歴を確認して予想をした。

そして中山グランドジャンプが始まる10分前の15時30分。緑の広場にいた子どもも大人も皆が一斉に障害の大いけ垣側に集まり始めた。レースが始まるのだ。私たちも大いけ垣手間最前列に陣取る。するとジョッキーを乗せた馬たちが大いけ垣の側にぱらぱらと集まり始めた。おそらく障害の下見、確認をしているのであろう。思わぬところで馬が見られてラッキー。そして去っていくとファンファーレが聞こえ、スタート。

この場所は馬が障害を飛び越えるところを目の前で見られる代わりにダメなところがある。ターフビジョンもないために、どこまでレースが進んでいるのか、レース展開がどうなのか全くわからないところだ。トゥットゥも何も起こらない状況に飽きて、「あそぶー」を連呼する。「もうすぐ馬がくるから待ってね。」となだめること1、2分。来たー、馬、来たーーー!さあ、生垣を飛ぶぞーー!!



ぼすッ、ぼすッ、…ぼすッ、…ぼすッ、ぼすッ、ぼすッ



飛ぶ?飛んだ? 明らかに生垣に馬が次々と突っ込んでいったが…(写真では生垣の緑が飛び散っている)。しかし観客から歓声と拍手が起こった。私が幻を見たのだろうか。しばらく待っていると2巡目の馬たちがやってきた。もう一度目を皿のようにして見たが、やはりひらりとは飛ばなかった。ものすごい勢いで大またでまたいでいった感じだった。オリンピック馬術の障害とは違うことがはっきりとわかった。2巡目のとき、大いけ垣の先あたりの観客の悲鳴のようなどよめきが聞こえた。ジョッキー一人が落馬をしたようだ。救急車が乗り付けて担架で運ばれていくのを見た。このジョッキーが大事ないことを祈る。

レースが終わったようで、観客がバラけはじめた。モニターに結果を見に行くと、9Rのラッキーとは裏腹にしっかりと馬券が外れていた。しかしレース展開がわからなかったせいで、あまり実感がなかった。やはり馬券を買って盛り上がるには、ゴール前か、ターフビジョンのあるスタンドがいいということもわかった。行って体験することの面白さよ。





19日(日)皐月賞。桜花賞と同じく顔ぶれがフレッシュすぎて馬の性格がよくわからない。スポーツ新聞を30分以上眺めて過去のレースの内容から予想するも、まったくわからない。成績から行けば5番リアルスティール、7番キタサンブラック、8番サトノクラウンあたりだが、軸が絞れない。これでは漫然と馬券を買ってしまい、漫然とレースを見ることになってしまう。これでは勿体無い時間の使い方だ。

こうなったら易占いだ。馬のデータ云々と偉そうに言っていたのはどこの誰だ(苦笑)。しかし占いの訓練にはもってこいなのだ。13時半頃に占っても、15時頃に占っても、2番ドゥラメンテ押し。うぬぬ。ドゥラメンテを軸にしよう。これ以上欲は出さず、単賞200円、5番リアルスティールと馬連100円だけで手を打つ。果たして結果は…大当たり。やったー! 少しのお金でも増えると嬉しいものである。

このドゥラメンテの勝ち方も面白く、馬群から抜けられないなあと思っていたら4コーナーを回ったあたりで、スパーンと横に飛び出して外周りでぐんぐん伸びてきた。ジョッキーはM・デムーロ。こんな強引な騎乗をするのは外国人だからかと思った。ジェイジェイは「オルフェーブルのようなヤツだ。」とつぶやいた。レース振り返りで、M・デムーロによると、なかなか気難しい馬で第4コーナーの大歓声に驚いて外に膨らんだとのことだった。確かにオルフェーブルみたいね。(スポニチの皐月賞振り返り

なかなか幸先よい競馬シーズンの始まりである。今年もがんばるぞ。





トゥットゥへの気付き
様子
ベッドで寝かし付けをしていると、土曜日に馬を見たことがよみがえってきたのか、「うまはあしがながいねー。」「うまははやいねー」と感想を言っていた。足が長い。確かに!
体調
乾燥肌だと思っているのだが、アトピーっぽいガサつきが気になる。
食事
おやつにGⅠ焼き(大判焼き)を食べる。