私は出産を終えた6月半ばに風邪を引き、38度の高熱を出した。その時ゴッシュは正真正銘、新生児期間の真っ只中。しかし風邪は移らなかった。若さゆえ私から受け継いだ免疫をフル活用できたのだろう。免疫コピー元の私自身はよぼよぼだと言うのに。
そのゴッシュが咳き込み始めた。今回の発端はトゥットゥだ。彼女は8月半ばより強力な咳と鼻水の夏風邪にかかったが、9月に入って病み上がりの体に上書きするように咳の音が違う別の風邪を引いた。咳き込むこともあるがケロっとしている。熱はない。病院に連れて行くほどではない。そうこうしていると家族全員で同じ風邪を引いた。私たちはともかく、6月の一件からゴッシュは免疫を総動員すればすぐ治るのではないかと考えた。
そもそも病院に連れて行こうか、行くまいかと悩むのは、自身が健康すぎて医者に行き慣れていないことから、医者に「これくらいで連れてくるなんて過保護だ」と思われるのではないかという恥ずかしさからだった。つまり私のちっぽけなプライドというわけ。しかしゴッシュは赤ちゃんだ。重症化したらどうする。
「病院にとってお前は客だ!堂々と行け!」
最近読んだ「kodomoe10月号」の「なぜ隣の家は海外旅行に行けるのか」という連載で、医療費の節約として市販薬に頼るよりも病院活用を進める話の中のセリフを思い出した。客として堂々と行くことにした。
ゴッシュは予防接種を除いて初めての病院である。担当となったのは若い女医で、重篤化する前に連れてきたことを褒めてくれた。自分より年下に褒められるというのも変だが、素直に嬉しかった。
私の初動は正解で、ゴッシュは風邪が長引き、その後も薬をもらいに2回病院に足を運んだ。私も第二子にして小児科に免疫ができたようで、いろいろ質問して話を聞いた。ちょうど世間の賑わせている麻疹について確かめたいことがあった。
Twitterで、赤ちゃんの予防接種を前倒しで打たせるという投稿を見かけたのだ。果たして有効なのか。結論としては、ゴッシュはしばらく母親の麻疹の免疫があるため、急いで第1期の予防接種を打つ必要はない。また第1期を済ませたトゥットゥは、100%ではないものの、それが有効であるため、第2期は予定通り就学前でいいとも言われた。
自分の身体の免疫が落ちるのと引き換えに、小児科への免疫が上がるとは。バランスが取れているのね。