9月28日(水)。トゥットゥは保育園から帰ってきて、寂しそうに言った。トゥットゥ3歳8ヶ月。今まではパズルやブロックや絵本など一人遊びで十分だったが、いよいよお友達と一緒に遊ぶようになり、それと同時にその関係に悩む月齢に突入したのだ。先日も保育園の仲間はずれについて書いたが、今回の様子を想像すると、可哀想で胸が張り裂けそうになった。
翌、9月29日(木)。トゥットゥは図らずもゴッシュの救急外来に付き添うことになった。病院ではお医者さんの様子を真剣に見つめていた。熱心さのあまりゴッシュに当てられた聴診器を掴んだり、機材を触ったりした。彼女は理由もなしに悪さをするような子ではない。もしかすると苦い思いをしたお医者さんごっこの参考にしたかったのだろうか。人の目の手前、私は小声で制していたが、邪魔にならない限り彼女のやることを尊重しようと思った。トゥットゥは家に帰って早速メルちゃんの救急車で診察のおさらいをやっていた。
「Jちゃんがトゥットゥのこと好きなんだって。」
9月30日(金)。トゥットゥから女の子の名前が出るのはほぼ初めてと言ってもいいのではないか。それも「好き」と言うもの。私はトゥットゥが一人でも女の子に好かれていることを知って嬉しくなった。患者さんが来なかった事件の後というのもあってなおさらだった。
「Jちゃんが遊びにきてって言ってたよ。今日遊びに行こうよ!」
10月1日(土)。お休みの日の朝にそう言われた。Jちゃんから招待されたらしい。好かれているのは本当なのだろう。もちろん家は知らないし、知ってたとしてもいきなり押しかけるのは迷惑な話である。トゥットゥが傷つかないように遊びに行けない理由を伝えた。
「トゥットゥはJちゃんのことが大好き。」
10月4日(火)。今まで他人に無関心気味だった彼女も、思いをかけられ、思いに応え、いっぱしに女子の関係を築いている。成長だと思った。もしかしたら彼女なりに研究したお医者さんごっこがうまくいっているのかもしれないと思った。
「あ、Jちゃんだ。おはよう!」
10月5日(水)。朝保育園に送っていくと、教室入り口にJちゃんがいた。トゥットゥは見つけるや否や、嬉しそうな声を出して駆け寄った。二人は抱き合って、ベタベタしながら嬉しそうに何やら話した。ああ、大好きは本当だったんだ。
お友達。それは親や先生とは違う、自分と対等な人。お友達に好かれたいと言う願いは、世界が広がる次の一歩である。どうかその努力を邪魔せず見守ってやれますように。でもお医者さんは「いらっしゃいませー」とは言わないからね。それだけは訂正しておこう。