2017年5月28日日曜日

トゥットゥの反乱1-熱に倒れる

ゴッシュが一歳の誕生日を迎えた。「記念すべき1歳の誕生日!!!!!」というテンションで行きたいところであったが、育休中だったトゥットゥの時と違い、すでに保育園に預けて働きに出ている身としては、彼女ほど手の込んだ準備はできないのが実情だった。トゥットゥは千葉のおばあちゃんだけでなく山口のおじいちゃん、おばあちゃんが来たし、ヤマナちゃんに手作りボードも作ってもらったのにね。

それ以上にゴッシュの体調の悪さが響いた。5月に入ってほぼ毎日保育園から「お熱が38℃あります」と電話がかかってきていた。毎週病院に行き、検査、薬の処方。夕方の雨の中、トゥットゥをユキちゃんの家に預けて病院に行った日もある。そんな状態だから、誕生会よりも誕生日直後の土曜日(27日)の一歳健診とセットの予防接種ばかりに気を取られていた。

その健診前日の金曜日(26日)には、私はセミナーを予定に入れていて保育園迎えの時間に間に合わない。そこで一週間前にサチ母に子供たちの保育園の迎えのお願いを電話でしたところ

「それはそうと誕生会いつにするの」

と言われてはっとなった次第である。ほんとゴッシュ、ごめん。

その場でサチ母の来てくれることになった金曜日(26日)にパーティーをすると決め、一升餅とケーキを予約し、Amazonでなんちゃってフォーマル服を買い、自宅パーティの食事の段取りをした。

5月26日(金)、ゴッシュ誕生会はつつがなく行われた。セミナーで帰りの遅い私は前日に高級ハムとポテトサラダを用意したくらいで、ほとんどサチ母お手製の料理の力である。本来であれば誕生会の詳細を書くべきであろうが、それよりも強烈な事件が発生したのでここに記す。





それはトゥットゥの身の上に起こった。保育園デビューしたばかりのゴッシュに比べ、ほとんど病気をしなくなった彼女を心配する必要はなかった。5月18日(木)、その彼女が初めての遠足(正確に言うと遠足の予行演習としての近隣公園へのお弁当遠足)の後、急に熱が出てダウンしたのだ。保育園に迎えに行くと先生が

「初めての遠足ではしゃいでしまって疲れが出たんだと思います。」

と説明してくれた。

次の日の19日(金)、仕事を休んで病院に連れていくも、いろいろ検査をしてもらったが、いわゆる風邪ということで、抗生剤を出されただけだった。トゥットゥは概ね元気そうにおしゃべりをするが、時折首の後ろが痛いと言った。リンパが腫れているのだろう、1日ゆっくりすれば治ると高をくくった。その日、病院帰りに近所のカフェに行ってゆったりソファーで母子二人でのんびりランチをした。娘と二人きり、こういう日があってもいいだろう。いつもは忙しくてゆっくり相手もできないので少し罪滅ぼしになるかなとも思った。

ところがである。予想に反して熱が下がらない。20日(土)、21日(日)と高熱のままだった。健康な彼女にしては本当に珍しい。よほど疲れがたまっているのか。仕方なく仕事を22日(月)も休んだ。月曜日はトゥットゥと一緒にマクドナルドに行った。彼女が「ひつじのショーン」のおまけが付くハッピーセットが欲しいと言ったからだ。トゥットゥはお店の席でおまけを見ながら楽しそうにハンバーガーを食べていたのだが、私の電話に保育園から「ゴッシュが熱がある。すぐに迎えにきてくれ」と連絡があった。ハンバーガーを食べ終わると一旦家に戻り、彼女を家に留守番させ、すぐに保育園に向かった。なんて忙しい一日なんだろう!

これで23日(火)も仕事を休むとなるとさすがに困る。ジェイジェイはこの窮状を前にして「俺が休もうか」は期待しすぎだとしても、「俺も休めるといいのだけれど、苦労かけてごめんね」という労いの声もかけてくれない。子供の病気はすべて母親対応とでも思っているのだろう。しかし私もあなたと同じように働いているのだよ。前も同じような事件あったことを思い出して腹が立ってきた。怒りはすぐに発散すべしと、そのことを指摘すると我に返ったようだった。しかしあてにできないため、日曜日の時点でさっさとサチ母に緊急出動のお願いをしておいた。

結局月曜日のお昼にはすっかりトゥットゥの熱は下がり、サチ母には来てもらわなくてもよくなった。これでまた通常運転になると安心した。しかし早計だったことをすぐに知ることになる。