2017年5月29日月曜日

トゥットゥの反乱2-面倒くさい女

5月18日(木)の夕方から22日(月)の午前中まで、珍しくトゥットゥは高熱が出たものの、私が会社を2日も休み傍にいたこともあり、無事復調したと思われた。しかしその後、不思議なことに機嫌がこじれにこじれてしまったのである!

「眠い、眠い、ねーむーいー!」

トゥットゥは何をするにも駄々をこねた。朝起きる、顔を洗う、服を着る、ごはんを食べる、靴を履く、保育園に行く、お風呂に行く、歯を磨く、トイレに行く、ベッドに行く…そうしようと声をかけると、すべて「眠い」で答えるのだ。まったくしようとしない。ジェイジェイがやさしく声をかけてしばらく抱っこ、それで気持ちが収まり、なんとか起動。私も2日も会社を休み、カフェやマクドナルドに連れて行き、二人きりでおしゃべりをして十分傍にいてやったと思っていたので、この変化は解せなかった。ジェイジェイと二人、娘がなにやら面倒くさくなったと声を潜めた。

そして26日(金)には待望の遠足本番…、と行きたいところであったがあいにくの雨。保育園のホールでお弁当会が行われるということで、私は早起きをしてパンダのおにぎりのお弁当を用意して持たせた。トゥットゥはお弁当を楽しみにして保育園へ行った。その晩にはゴッシュの誕生会。大好きな千葉のおばあちゃん(サチ母)とエミィさんが来てくれて大はしゃぎ。翌日27日(土)にはこのメンバーとお父さんで晴海の東京みなと祭りへ。大いにエンジョイしたようであった。ここだけ見れば、いつものトゥットゥなのであった。

事件は日曜日に起こった。ゴッシュの誕生日を祝うため今度はティエティエ一家とレストランで会食することになっていた。11時半の待ち合わせに間に合うように準備を進めていると、トゥットゥが愚図り始めた。最初は

「お母さんが〇〇ってことは知ってるんだからね。」
「もうトゥットゥちゃんが××しなくってもしらないよ。」

などと私に向かって言っているのだが、〇〇も××も聞き取れない。私も忙しいものだから、ろくに彼女の目も見ず

「そうね、トゥットゥちゃんはなんでも知ってるよね。」
「そうか。してくれないと残念だな。」

などと声だけで相手をして、パタパタと動き回っていた。

そのうち例のアレが出始めた。

「眠い、眠い、ねーむーいー!」

私は優しい態度でいろいろ説得を試みる。しかし最後には

「ねえ、トゥットゥはお母さんに何をしてほしいの。きちんと教えてよ!」

と声を荒げてしまった。しかし彼女はしゃくりあげて泣くだけで一向に解決しなかった。すかさずジェイジェイがフォローに入ってくれたが、理由もわからず私を煩わせるばかりの娘に腹を立てた私は準備を終えるとゴッシュだけをベビーカーで連れて家を出た。

「私があんたに何をしたっていうのよ!あんたの顔なんて見たくない!!」

そんなことを思いながら凄い速足で歩いた。後ろを振り返ると遠くにジェイジェイに手を引かれてトゥットゥがトボトボと道を歩くのが見えた。