2017年7月14日金曜日

夏休み群馬旅行5-「暑くて死ぬ」連発サファリパーク

最後は群馬サファリパークに寄った。近所の世界遺産、富岡製糸場ではなくここを選んだのは、幼いトゥットゥに近くで動物を見せてやろうとする親心であったし、暑い夏が苦手な私がクーラーの効いた車の中でゆっくりと動物を見れるという打算の結果であった。

が、私の打算は見事に打ち砕かれた。ウォーキングサファリゾーン(普通の檻のある動物園エリア)なるもので、下乗を迫られたのである。私はトゥットゥと共に、フラミンゴを見て、ヤギに餌をやり、ラマに餌をやり、モルモットを抱いて、ライオンを見て、ダチョウを見て、黒ヒョウを見て…。森林オオカミを見に歩道橋を通って…、暑くて死ぬ!!

トゥットゥは餌やりでは、子供のヤギやラマに餌をあげようとするも、大人が割って入ってきて食べられてしまう。意地でも可愛い小さな個体にやりたいと、遠くにいる子供に「子供~、おいで~」と一生懸命呼び、その度に割ってくる大人に「あっちいけ、おまえじゃない!」と乱暴な言葉遣いで怒っていたのが可愛かった。

その間、ジェイジェイは自販機のある影に入ってゴッシュと涼んでいたが、ゴッシュはこの時初めてストローで明治自販機のアンパンマンジュースを飲んだ。この暑さで水分補給が命に係わるとストロー使いをマスターしたとみえる。ゴッシュ、飲食に関しては天才的な勘の良さを発揮するなあ。

車での動物見学では、我々大人は暑さにダレたホワイトタイガーやライオンを見て「ははは、日本の夏はつらいねぇ」と同情しながら楽しんでいたが、トゥットゥの反応はいまいちだった。それもそのはず、サファリパーク入り口にあった遊園地に最初から心は飛んでいたのである。観覧車が見えた瞬間から「遊園地行こうね」とせがまれ、「今日は動物を見に来たから、見終わったらね」と説得するも、この暑さで遊園地は嫌だ…と大人は二人とも思っていた。

遊園地に遊ぶ頃にはすでに15時半を回っていて、私としては「もう帰ろう」という気分だったのだが、娘命のジェイジェイは彼女の願いをかなえてあげたいと遊園地に連れていった。が、心臓のカテーテル手術をしている彼は「ドキドキするのは体によくない」といって、高いところに行ったり、スピードを出す有料遊具で一緒に遊ぶのは結局私であった。暑くて死ぬ!!!

閉園が近いこともあり、人もまばらな遊園地でほぼ貸し切り状態だった。遊具は3つだけという約束で、家族全員でパノラマモノレール。私とトゥットゥ二人で気球、ジェットコースターに乗った。彼女は乗っている最中も気持ちよさそうな顔をしていたし、すべて終わった後も

「怖くなかったよ。楽しかったよ。」

とキラキラした笑顔で言った。こういう顔を見ると「暑くて死ぬ!」を連発をした私であるが、甲斐があったと思うのであった。子供の笑顔は苦労の報酬。