私は結構スピリチュアル関連の読み物が好きで、「そうだったらいいのに」というような願望半分とファンタジーの気分半分を持って読んでいる。その中で桜井識子さんという介護士をしながら神仏の素晴らしさを伝える活動をしているおばちゃん発信者がいる。この方のいいところは、地に足のついた本業を別に持っているということ、つまりスピリチュアルを食い扶持(仕事)にする必要がないということだ。
そのせいか、基本、本の内容に欲(金儲けしてやろう)がない。通常この系統の本は、未知・未達の世界をどうにか読み手に信じてもらおうと、サイエンス(知識体系)らしく見せるものが多いのだが、それがない。単純に、私が好きな世界をあなたも好きでいてくれたら、おばちゃん嬉しいなあ、という伝わり具合なのだ。神仏ファンブック、同人誌とでも言おうか。その無邪気さに免じて、信用してもええかなという気分にさせてくれる、貴重なスタンスの本なのである。
閑話休題。この桜井さんの本「『神様アンテナ』を磨く方法」の中で、息子さんの引越しエピソードを引き合いに出して、不動産物件の見つけ方が書かれてある。それは神様にお願いしてから1〜2ヶ月目に出てきた物件から探すといいということ。なんでも神様が縁を探しに動いてくれているらしい。
8月の頭に紹介された物件について、お盆明けに一旦決めかけたのだが、ご破算になった(前回ブログ)。この直後、成約に至らず失意の中、ふと櫻井さんの本の内容を思い出した。ジェットコースターに乗るように物件探しが始まったのが7月の頭。いつもお参りしている保育園通園途中の神様に物件をお願いをしたのは7月半ば。よく考えると、この物件は、神様にお願いをして1ヶ月も経っていないではないか。これまでの一ヶ月は不動産購入の勉強期間、及びジェイジェイとの認識合わせの期間だったと思おう。私は少し冷静になれた。
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さあ、いよいよ神様にお願いしてから1ヶ月経つ。ここから気合いを入れて選んで行こうと思った。
8月末に1通の物件紹介メールが届いた。場所も大きさも間取りも問題なし。しかし一読しただけでゴミ箱に捨てた。明らかに予算オーバーだった。
9月頭にもう1通物件紹介メールが届いた。今度は予算も文句なし! しかし問題が1点、北向きベランダしかないことだった。変更は可能か、メールで掛け合った。問い合わせている最中に別の人が成約してしまった。3日間で!? 動きが早い! このエリアが人気なのはわかっていたが、少しでも気になる物件はこの早さで動かないとダメだという、いい教訓になった。
9月半ばにもう1通物件紹介メールが届いた。いわゆるブランドエリア、しかも公立で学力レベルが高いと言われる小学校(中学校受験に強い)のあるエリアだ。もっと高額なのかと思って諦めていたのだが、少し予算オーバーという程度だった。前回を教訓に私はすぐに現地紹介してもらえるよう動いた。
実はこの物件を紹介してもらった朝、ある夢を見た。その夢が我が故郷、瀬戸内海の神様を祀る夢だった。そしてそのエリアの氏神は、なんと瀬戸内海に縁のある神様だったのである。これは神様の導きとしか思えない。そんな期待もあった。
しかしそれはぬか喜びに終わった。墓の裏手の土地だったのである。そして希望する間取りはさらに紹介メールの物件よりも700万円も高かった。参考までにそのエリアの標準物件を見せてもらった。撃沈だった。自分たちの予算上限よりも1500万円も高かった。甘かった。
この時担当者に言われた。
「一度予算以上の物件を見てしまうと、そのイメージがついて、それ以下の物件が選べなくなってしまいます。予算上限を定めて、広さを取るか(駅から遠い、都心から遠い)、近さを取るか(狭い)、決めてください。」
その翌日、直接紹介の電話がかかってきた。場所も大きさも間取りも問題なし。若干予算オーバーであるものの、駅3分という魅力的な物件だがでたという。電話で「是非に」と言われて見てみることにした。隣が飲食店だった。隣の民家の洗濯物が乱れて干されていた。直感的にダメだと思った。
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半月経って、物件探しに疲れが溜まってきた頃、再び桜井さんの本「幸せになるひっそりスピリチュアル作法」を手に取った。この中の章「神様は先回りしない」「願掛けが叶わない理由」が目についた。とにかく具体的に願をかけること。桜井さんの場合、複雑な願の場合は神様への説明に30分くらいかける場合もあると。自分の中で条件は明確になっていたつもりだったが、今一度よく考えて、条件を書き出した。私はじっくりと願掛けを行った。
9月下旬に入り、何通か土地が借地権のもの、中古物件など物件紹介メールがきた。その中で、8月末紹介の物件が◯百万円値引きされたとメールがあった。私はそれをジェイジェイに見せた。まだまだ予算オーバーだったが、不動産営業にコンタクトを取る前に、ジェイジェイと物件周辺を確認しようと週末出かけた。お互いに、もし今回の下見で対象物件を見つけることができて、その周辺エリアが気に入れば、値下げをきっかけに購入に踏み切ってもいいかという気持ちになっていた。
ところが、不思議なことに歩けども歩けどもこの物件が出てこない。周辺写真はあるので特定できるはずなのだが、わからないのだ。この地域は私は育休中に何度か歩いたことがあるので知っているにもかかわらずだ。それで二人とも「この物件には縁がなかったってことだ」と言って諦めた。それきりになるはずだった。
9月27日。私はその日の朝、ある夢を見た。小さな遊覧船に乗って海に出ると多くの大きな魚が泳いでいる。そして亀が海面にやってくるというものだった。縁起がいいと思った。
夜、電話が鳴った。
「8月末紹介の△△町□丁目の物件ですが、上期決算締めで9月末までに申し込まれた場合は、もう◯百万下がります。物件を見に行かれませんか。」
ジェイジェイとの散策で見つからないわけがわかった。これを待っていたのだ!
そしてこのエリアは奇しくも先日の夢で見た通り、瀬戸内海に縁のある神様の氏子最北端だった。そして先週見た石井ゆかりさんの占いを思い出した。
そしてこのエリアは奇しくも先日の夢で見た通り、瀬戸内海に縁のある神様の氏子最北端だった。そして先週見た石井ゆかりさんの占いを思い出した。
どうしても決められないまま
ずっと「保留」にしていたことを
今週、決断できるかもしれません。
9月30日。ダメ押しでサチ母にも下見についてきてもらった。その場所に行くとどうして見つけられなかったのか本当に不思議だった。その場所も通っていたのに。神様に目くらましされたとしか思えなかった。そこでは同じ物件を狙っていると思われる若い夫婦と出会った。営業所に着いて申請の手続きの決断をするとやはり競合することがわかった。私は自信があった。易占いでも地水師二爻が出た。今日私たちに決まる。
夕方連絡があった。私たちに決まった。これで長かった物件探しは文字通りひと段落となった。神様、不動産営業さん、本当にありがとうございました。(これからはローン組み立てという修羅場が待っている)